人によって態度を変える大切さ-「大前研一 敗戦記」に学ぶ

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私が大好きな経営コンサルタントに大前研一さんがいるのですが、彼はその昔、東京都知事選に出馬した事があります。残念ながら落選してしまい、全く選挙活動を行わなかった青島幸男氏がなぜか(?)当選してしまいました。大前さんはその選挙戦で私財6億円近くを使い、その時の様子を後に大前研一 敗戦記
にしたためて出版しています。

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余談ですが、実は私は大前さんが都知事選に出たときの政策ビラを書かせて頂きました。いわゆる選挙ボランティアですね。政権公約集(今で言うマニフェスト)があったのですが、なんか書き方が堅いなぁ、もっと誰にでも分かりやすい内容にしたらどうだろう、と勝手にリライトしたのですが、それが大前さんの目にとまり、こりゃ分かりやすい、これだ!と選挙管理委員会公認のビラとして正式に採用してもらいました。その時はまさか採用されるとは夢想だにしてませんでしたので、実は私が一番驚きました。

その本の中でとても興味深い話が出てきます。「それまで私は、例え一国の大統領の前であっても、普通の人の前であっても、特に態度を変えることはしなかった。人によって態度を変えるのは失礼に当たると思っていたからです。しかし、過酷な選挙戦を通じて、実は人によって態度を変えないことによって起こる無礼さがある、という事に初めて気付きました」という事を述べています。

人によって態度を変える重要さ、というのはまさにその通りで、普遍的な事じゃないかと私も思っています。といっても、偉い人にヘイコラして、市井の人にエラそーにする、という意味では全くありません。例えば自社の事で言うと、社内で昔からいる、キャリアのあるスタッフと、入って2,3年のスタッフでは、接する態度や、要求する水準を変えて接していますし、それは当たり前の事だと思います。同様に自薦であれ、他薦であれ、その人がその道の「プロ」「エキスパート」として仕事をしているのであれば、当然要求水準は高くなってしかるべきです。更に言うなら、人によって当然異なる個性がある訳ですから、それらを尊重したコミュニケーションの取り方を考えていかなくてはなりません。

とはいっても、現実的にはなかなか難しい点もあるとは思います。さて、皆さんはいかがでしょうか?(え?私?いや~、なにしろこんなんですからあちきは・・・汗 笑ってごまかせです。あはは)

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