「足が濡れているのにブーツを作ろうとしない連中」-ジェームズ・C・コリンズ インタビュー

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Web屋の経営

2010.10.4号の日経ビジネスがおもしろかったです。「ビジョナリー・カンパニー」を書いた事で著名なジェームズ・C・コリンズのインタビューが掲載されていました。

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弊社はそもそも氏が扱う大企業ではありませんし、初期段階に置いて劇的な成功を収めたわけでもなく、その後特に傲慢になっている訳でもありません(大体この規模でそんなんだったら間違いなくあっち系の人扱いですが 汗)。ですが、そこに書かれている事、経営課題への対応は、広くどの企業にも当てはまるように思います。非常に示唆に富んでいる内容でした。

一部ですが特に興味をひいた内容について一部要約引用で以下、ご紹介いたします。

「企業が衰退の危機に瀕している時に、一発逆転を狙った特効薬が効くことはないし、そもそもそんな特効薬は存在しない。左前になった企業が急ごしらえの救世主に救われる事もめったにないのだ」

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「IBM再生に乗り込んだガースナーCEO(当時)は、手っ取り早く企業買収や、派手な経営戦略を打ち出したりせず、堅実に収益力を回復させることを最優先させた。つまり、企業が再生するためには、「一発逆転型の経営者はいらない」ということだ。取締役会は、そこで人選を誤ると命取りになる恐れがあるため、熟慮が必要である」

「とことん社内で議論するが、最終的に上司が決めた結論に対しては、たとえ反対だったとしても、全面的な協力と努力を払う。しこりを残すのは禁物だ。社内に、健全な議論ができる雰囲気を絶対に残すべきだ。それは経営トップの責任である。」

「答えはいつも社内にある。繰り返すが問題を解決するのに、魔法の杖も、救世主もいない。企業の競争力の基盤にあるのは、試行錯誤の末に築かれた小さな成功の積み重ねである」

「ソニーの「ウオークマン」とアップルの「iPod」の起源をさかのぼると、L.L.ビーンのように「足がぬれるから自分でブーツを作る」的な素朴な動機が出発点だった。(中略)多くのイノベーションが素朴な動機による自己欲求解決型である。最近のソニーに元気がないとすれば、足が濡れているのにブーツを作ろうとしない連中が増えてしまったからだろう」

経営者という人種は、私も含めて全員が例外なく、日々、いろんな問題に直面しています。問題が無くても、問題をほじくり出して探し出す変わったイキモノなのです。そんな時、
ついスーパーマンを夢想したりするものですが、そのような思考は頑として慎まなくてはならない「危険思想」だといつも思っています。地道に業務を改善していく意外、王道などどこにもありません。このインタビューを読んで、そのことの大切さを改めて再認識させられたと共に、やはり間違ってないなとの思いを新たにすることが出来ました(何しろ普段から間違ってる事多いもんですから。てへっ←笑ってごまかせ?)

 

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