指ナメナメ星人との久しぶりの遭遇

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ここ数ヶ月の間に、あの絶滅種と(勝手に)思われていた指ナメナメ星人数人と遭遇してしまいました。

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一人目はとある田舎にある、そこそこ小綺麗で大きめのケーキ屋さんです。

 

その老齢の指ナメナメ星人は、「はいはいこれね」と言いながら白いスーパーの袋を指ナメナメしながらつまみ、購入した袋詰めのお菓子を入れてくれました。

 

領収書を御願いしたのですが、それもしっかり何回も何回も紙の束を指ナメナメしながら切って頂きました。

 

おばあちゃんが指ナメナメ星人なのはもう仕方がありません。田舎のお年寄りとは、元々そもそもそういうものだと思います。

 

なので、問題なのはそのおばあちゃんにきちんとした指導をせず、指ナメナメ星人にしてしまった身内にこそ責任があるのではと思います。

おばあちゃん、おばあちゃんは断じて悪くないからね。私は心の中でそっとつぶやきました。


二人目は札幌の法務局です。ここで実は先日会社を一つ登記する手伝いをしたのですが、定款をチェックする担当官がそれはもう見事な指ナメナメ星人でした。

その指ナメナメ星人は、ご丁寧な事に、何度も何度も、指ナメナメしながら、定款のページを右に左にと小気味よくめくってくれました。

おそらく、今まで誰も注意してこなかったのでしょう。

それはもう見事な指ナメっぷりで、ページを右に左に縦横無尽にめくり倒す、指ナメナメ星人を眺めながら私は思いました。


ここで注意すべきか否か?


下手なことを言って気分を害されると、面倒が起きるかもしれません。

しかしこのまま見て見ぬ振りをすると、この指ナメナメ星人は自分の過ちに気づかないまま、指ナメナメ係長、指ナメナメ課長、指ナメナメ次長、指ナメナメ部長と(くどい?)順調に出世の会談を登り、まさかの指ナメナメ局長まで登り詰めるかも知れません。

いやいや、年齢的には既に相当上のように見えるので、そこまで出世はしないだろう。

いやまてよ、もしかすると担当者が急病で急遽窓口に立った可能性もあるな。

 指ナメナメ星人であれば、まだ人間に戻れるチャンスがありますが、ランクが指ナメナメ局長にまでなってしまうと、もう人間には戻れません。

そこまで偉くなってしまうと、おそらく組織内でも注意する人が誰もいなくなります。

そうするとやがては法務局全体が指ナメナメ星人だらけになり、指ナメナメ星人の居城になってしまう可能性すらあります。 

いや、もしかすると既にもう法務局は指ナメナメ星人にのっとられてしまっているかも知れません。

そうなってはもはやデング熱どころではなく、法務局、ひいては法務省、我が国の官僚、やがては政治家へと伝播し、全てが指ナメナメ星人に占拠されてしまうという恐ろしい事態になってしまいます。

そうなれば今度は国際問題に発展する可能性があります。

国際社会からバッシングを受けるかも知れず、そうなるともはや日本全国総指ナメナメ状態の中で

「指ナメナメの何が悪いんだ!」

「指ナメナメ星人への差別だ!」

「人は生まれながらにして自由な指ナメナメの権利がある!」

国際連盟を脱退した松岡洋右のように、いさましく国際社会から孤立の道を選ぶ可能性すら出てきます。

 

こうなってくると指ナメナメ問題はやがてアジア全域にも広がってしまうでしょう。

こうなるとただの一係官の問題ではなく、国際秩序と平和が、今札幌の法務局の窓口にいる、私の双肩に全てかかってきているわけです。

なんと言うプレッシャーでしょう。私は一体どうしたらいいのか・・・。

 

私が結局どうしたか、気になった方は直接お尋ねください。。

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