牛すき鍋膳の購買層に見る吉野家のJリーグ化

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先日新聞に出ていましたが、吉野家では大ヒットした「牛すき鍋膳」の購買層について、60歳以上の利用者は当初全体の10%程度と見ていたそうです。

ところが、販売開始して、数字を見るとなんとその数字は想定外のものでした。

「牛すき鍋膳」の購買層は60歳以上がなんと全体の35%にもなっていたそうです。

勿論一つの商品の購入年齢層構成だけを見て、全体が高齢層化しつつあるというのは極論かも知れませんが、それでも客層全体の一つの傾向、高齢化の傍証には十分なりえる数字だと思います。

しかし、この記事は私的には普段の印象をそのままデータで裏付けてくれたような気がしました。

実は私はファストフードで「吉野家」はほとんど入った事がありません。理由はカンタンで、昔から牛より蕎麦(立ち食い)が好きという理由なんですが、そんな完全な傍観者たる私が見ていて思うのは、最近お店にいる客層が思いの外、おぢ(じい)さんが多いという印象を持っていたからです。

僕らが若かった頃は、結構若い層、サラリーマン御用達という雰囲気で、逆におじいさんとか高齢者は今よりもっと少なかった印象があります。でも、ここ最近見ていて思うのは、若い人が結構(昔ほど)少ないな、という印象です。

これは恐らくJリーグと同じく、吉牛ファンがそのまま高齢者化しだしており、思いの外若い層を開拓し切れていないのかな、という気がしています。

Jリーグも昨今新しいファン、若いファンの取り込みがうまくいっておらず、Jリーグ開設時にファンになった若い層が、そのまんま持ち上がって高齢化しだしています。どのクラブもファンの平均年齢は40歳台に固まっています。チームによっては50歳に近いところもあります。スタジアム観戦者もとうとう40歳を越えてしまいました。

このままではアカン!(なぜ関西弁?)とリクルートと組み、19歳、20歳なら無料で見れる「Jマジ!20」キャンペーンなどを展開し、何とか若い客層を掘り起こそうとしていますが、劇的な効果は今のところまだあまり見られません。

吉野家では若い層の開拓や幅広い時間帯での収益を強化するために「吉呑み」を強化する方針のようです。

Jリーグと吉牛の動向は、どう高齢化社会にあがない、若い層を開拓していくのか、一つの事例として今後も大いに注目だと思います。

それにしても、街を注意深く見て歩いていると、いろんな事が見えてきますし、つながってきます。記事をただ鵜呑みにせず、普段の生活者としての着眼点で考える、いつもなんでなんだろう、どうしてなんだろう、と疑問を持つ事は、とても大切だと改めて実感しました。

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