商品が無いと商店は成り立たないが、「裏方さん」無しでも商店は成り立たない-スポーツビジネスにおける「裏方さん」の重要性

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ビジネス雑感

今まで、今をときめく幾人ものサッカー日本代表選手のキャリア公式サイトや、プロ野球サイト、格闘技団体のサイトにJリーグチームのサイトと、Webやモバイルという切り口でスポーツビジネスのお手伝いをささやかながらさせて頂いてきています。

 

サッカー選手が突然引退を表明して日本中が大騒ぎとなり徹夜でその処置に追われたり、年末大晦日恒例の格闘技試合で、中継終了直後に押し寄せる大量のトラフィックを裁いたり、いろんな事がありました。まさかスポーツビジネスの領域のお手伝いをするとは夢想だにしていませんでしたので、人生とはどこでどうなるわからないものです。

 

そんな関わりの中で思うのは、今更ながらですが、スポーツビジネスの本質はやはり「興業」なんだなという事です。

そこにおいては「商品」であるチームやプレイヤーの存在は極めて重要です。というより、チームやプレイヤーの無いスポーツビジネスなど、商品の並んでいない商店と同じでお客さんが来るはずがありません。

 

しかし他方、商店は「商品」だけでは成立しません。店頭に商品を並べてくれる人や、在庫を管理する人、商品を売る人、広告宣伝をする人に経営をする人(営業と同じで「経営」という「職種」があります)・・・バックヤードを回してくれる人、つまり「裏方さん」がいて初めて商店は成立出来る、という当たり前の事実があります。

裏方さんがいなければ商品は商品として売る事が出来ません。そして裏方さんは、しばしば「商品」以上にハードワークが要求されます。しかし、普段、それら裏方さんがマスメディアの光を浴びることはほとんどありません。

 

以前、暴れん坊将軍?として名をはせた横綱朝青龍が、引退する事になった行司、木村庄之助の最後の日、花道で木村氏を待ち受け、花束とその日取った懸賞金の一部を餞別として渡した事がありました。要は裏方さんへの感謝の気持ちだったわけですが、これ以降、これは習慣化し、代々横綱が行うようになりました。ちなみに木村庄之助というのは相撲の行司の最高位の「名称」であって個人名ではありません。朝青龍から餞別を貰った木村さんの本名は阿部さんといい、第31代木村庄之助になります。暴れん坊将軍にしてはやるもんだなぁと思ったものです。

 

しかし、このような話は滅多に聞こえてきませし、ほとんどの場合は、プレイヤーのパフォーマンスや年俸、チームの財政事情、地域貢献と言った、商店あるいは商品の魅力や可能性について報道されている事が多いように思います。

 

そんな中、先日Bリーグの記事を見たのですが、その中に珍しい記述を見かけました。

 

 

記事のメインはチームの社長がリーグの協会の副理事長(多分副社長に近い)を兼務する事によってBリーグを更なる高みへと進めていこうという「非常識な人事」の話がメインなのですが、私がおや、っと思ったのは次の文章でした。

ビジネスとして、おカネを稼ぐ仕組みを作れ

会見で、島田氏が最も強調したのはビジネスとして強化すべき、ということだった。「千葉ジェッツは薄給で休みがなく、残業も多いが、『好きなバスケのためだから』といって働いている職員ばかりだった。それではダメだと意識改革を促してきた。われわれがやっていることはスポーツビジネスではなく、普通のビジネス。一丁目一番地はビジネスとして強くすることだ。おカネを稼げる仕組みを作らないといけない。価値のないものを売っても顧客に見切られるだけだ」。

バックヤード、「裏方さん」の待遇について公の場で話が出るという事は通常あまりありません。私もいろんな種類のスポーツのそういう「裏方さん」とお仕事をご一緒させていただいていますが、彼らの献身的な努力や払っている労力には本当に頭が下がりますし、この記事の通り好きで無ければ勤まらない、なかなかのハードワークです(Web屋もなかなかあれですが)。

 

モバイル、Webを活用していただく事によってチーム運営、経営に資するのは勿論、彼ら「裏方さん」の御役に少しでも立つ、というのが弊社の重要なミッションであります。勿論現実的には出来る事には限度があり、果たして本当にどの程度お役に立っているのか、足りてる点よりも足りてない点の方がまだまだ多いのが現実だと思います。それでも少しでもお役に立ち、チームは勿論そうですが、後ろで支えている「裏方さん」のかく汗を減らす事が出来るようにといつも思っています。

 

島田氏がこのようなお話をあえてこういう場でするのは、恐らく現状について並々ならぬ危機感を抱いているからだと思います。実際市場規模でも野球とサッカー、それとバスケットボールには非常に大きな差があり、バスケは「競技者数はサッカーの60%だが、事業規模はサッカーの10%」です。しかし、裏を返すと、だからこそまだまだ伸びしろがあるとも言えます。

 

 

また、別にこれはプロスポーツチームに限った話ではありません。弊社は東証一部上場企業ではありませんので、当然スタッフの待遇等、見劣りするところは相対的に多々あると認めざるを得ないでしょう。会社としてしっかり稼ぎ、きちんとスタッフに還元する。経営者として問われる部分です。

 

今後のBリーグの動きに注目したいですね。そして弊社も「お前んとこももう少しちゃんと手伝えや。役立ってねえぞ」とクラブから言われないようにしたいと思います(当たり前ですが・・・)。

スポーツチーム向けに特化したWebサイト・パッケージをご用意しています。コンテンツのマネタイズによって経営に役立たせたい、後援会を立ち上げたい等、Web活用をご検討のスポーツチームはこちらまでお気軽に御相談下さい。実績多数ございます。



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