鯛は頭からしっぽまで腐りきってしまったのか-KOBELCO 神戸製鋼の事件に思う

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三菱自動車といい、昨今、企業の不正やガバナンスについて、クビををかしげざるを得ないような事件が立て続けに起きています。今度は名門、KOBELCO 神戸製鋼のアルミ製品の検査データの偽装工作が発覚しました。



組織がだめになる例えに、「鯛は頭から腐る」ということわざがあります。

これは組織というのは、社長や取締役、管理職等、上層部といった、意思決定権を持っている階層の人達が不正に手を染める事によって、組織全体が堕落していく様を例えています。

ただ他方、このことわざには、上がこのようにダメダメでも、どんなにボンクラでも、あきれるほどスカポンでも、現場がまだしっかりしてれば、企業というのはまがりなりにもどうにかなる、という事を暗に指し示しているように私は感じていました。実際そういう大企業は少なくなかったように思います。

ところが昨今、三菱自動車などもそうですが、上が長い間スカポンだと、末端まで腐りきってしまっているのでは無いか?と思わせるような、長期に渡る現場主導でかつ組織的な不正工作が散見されます。神戸製鋼の件もまさにその典型例です。

日本人は長い間、日本の物作りの力、現場力はすごい、という自負がありました。そしてそれはある時期においては世界の誰もが認める事実であったと思います。

それが昨今、もはやただの幻想に過ぎないので無いか、と思わせるような事件が頻発しています。

アジアからのキャッチアップもあり、日本はいろんな意味で「制度疲労」「老化」してしまったのでしょうか。まだまだ日本の潜在力はこんなものではないと私は確信していますが、その力を最大限発揮するためには、企業としては勿論、社会、政治、経済的にも、リセット、クリアしなければならない課題があり、それは明確なように思います。

ただし、政治家がそれを明確に分かっているかどうか・・・。衆院選に突入しますが、見えてくるのは希望か絶望か、難しい状況がしばらく続きそうです。


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