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【短信】高性能なエンジンにススがつくとどうなるか

どんなに高性能なエンジンを搭載していたとしても、それを若い頃からフルに、120%回していないと、ススけてしまいます。

やがて30代になり、歳を取ると、本来の力の半分も出せなくなってしまい、そして恐ろしい事に、それが「本当の実力」になります。

「俺はまだ本気出してないだけ」と後悔しても手遅れです。


「若いうちは苦労は勝手でもしろ」は今でも通じることわざです。



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豊田議員とその秘書が教えてくれる仕事の基本中の基本とは

自民党の豊田議員の絶叫罵倒暴行事件が昨今なかなかの話題提供中ですが、絶叫しすぎたようで緊急入院されたそうです。

早く元気になってまたあの絶叫を聞かせて欲しい、という人もいるかも知れませんね(汗)。私も以前「【悲報】【速報】円脱になりました」というご報告を本ブログでもさせて頂いた事もあり「このハゲーーーーー!」には心が痛みました(ホント?)。後「ミュージカル風に罵倒」と報道されていますが、あれはあきらかに天津木村さんのギャグの節だと思うのですが、何か天津木村さんを出してはいけないのでしょうか?

この豊田議員のもはや電波を超えた所行のアホさ加減は論を待ちませんが、私がおやっ、と思ったのは、

秘書が支持者へのバースデイカードを送る際に、47名分の氏名を間違えていた。

という事です。

豊田議員もアウトですが、この秘書の仕事のクオリティも社会人としてはなかなかのアウトっぷりではないでしょうか。

当たり前ですが、データを入力したあと、再度その正確性をチェックするのは仕事の基本中の基本です。

データを入力した人とチェックする人が違うのが一番理想なのですが、なかなかそういう訳にもいかない事もあると思います。せめて自分で確認するのは最低限の作業と言えるでしょう。

ただ、100万通送って宛先間違いが47通ならほぼ誤差なのでまだ分かります。

では、この秘書は果たしてどの程度のバースデイカードを送っていたのでしょう。

豊田議員の後援会の会員数が直接的に分かる資料はありません。豊田議員の政治資金収支報告書にも記載がないようです。そこでマーケティング的な視点から推察してみましょう。なんだかMicrosoftやGoogleの入社試験みたいですね。「日本にあるピアノの台数を応えろ」みたいです。


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まず豊田議員のWebサイトを見ると、選挙区は埼玉第四選挙区です。有権者数約37万人。


豊田議員の得票率は48.1%です。豊田議員に88,730名が投票したわけです。


豊田議員は自公相乗り候補なので、公明党の党員がこの中に含まれている事になります。ざっくりですが総得票数の20%を公明党の票数と考えますと、17,764名が公明党関係者です、これを得票数から引くと、70,984名。これが豊田議員に投票した「普通の支持者」だったと考える事が出来ます。

さて、ここまでは絞り込めました。

このうち果たして何人が後援会の会員なのでしょう。


ここで文科省所管の科学技術振興機構(JST)が運営する電子ジャーナルの無料公開システム「J-STAGE」に参考になる論文が出ていました。

このサイトは「電子ジャーナルの公開ノウハウを持たない学協会に対し、インターネット上で学術雑誌を公開するシステムとノウハウを、無料で提供している。日本の学術研究成果の広い範囲での流通の促進と、プレセンスの増加を目的」としています。ここにこんな論文が掲載されていました。


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この論文の図表を見ますと、ちょっと古いですが、90年のデータを見ると、「得票の後援会依存率」が24.9%と出ています。今は政治家の後援会というんのは組織率が落ちてきています。また、豊田議員が二回生であり、官僚出身で特に地盤を持たないという事を考えますと、後援会基盤ははやや脆弱と考えていいでしょう。そこでこれまたざっくりですが、15%程度だと考えますと、70,984名のうちの15%ですから、10,674名と出ました。

つまり、豊田議員が、バースデイカードを送るような親密な関係にある後援会会員数は最大で見積もっても恐らく約1万名という事になります。

次に、バースデイカードをどの程度の間隔で送っていたのかの報道がありませんが、恐らく現実的なオペレーションとしては、誕生日が来る一か月以内にはまとめて郵送するのではないでしょうか。ピンポイントで当日分を数日前に送る、というのは田中角栄クラスの後援会の力がなければ無理でしょうから、当選2程度のペイペイにそんな力は無いはずだとの推測が成り立ちます。


10,674名の後援会のうち、12ヶ月で割ると平均で毎月887.3名の誕生日の方がいることになります。

はい、出ました。

このボコられた秘書は後援会会員に887通のバースデイカードを送り、そのうち47名の個人名を間違えましたと思われます。つまり間違い率は5.3%です。

宛名間違い率5.3%・・・。もしこの通りだとするなら、これはかなり大きな数字と言わざるを得ません。一番大事なお名前でしかも誕生日がらみですから、一般企業で顧客相手にこれをやったら致命傷的なミスと言えるでしょう。


つまり、このボコられた秘書は大いに同情に値しますし、豊田議員はホントどうしもない
ですが、秘書もそもそも社会人としての基本中の基本、仕事の確認作業を怠っていた、という事が言えます。

どうして怠ってしまったのかまではわかりませんが、社会人なら「忙しかったかので」というのは言い訳にならないのは言うまでもありません。

結論から言うとどっちもどっちという感じになってしまいました。

私もしばしばやらかしてしまいますが、皆さん、仕事での確認業務はしっかりやりましょう。後、絶叫と罵倒と殴打もダメ!ゼッタイ!。


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商品が無いと商店は成り立たないが、「裏方さん」無しでも商店は成り立たない-スポーツビジネスにおける「裏方さん」の重要性

今まで、今をときめく幾人ものサッカー日本代表選手のキャリア公式サイトや、プロ野球サイト、格闘技団体のサイトにJリーグチームのサイトと、Webやモバイルという切り口でスポーツビジネスのお手伝いをささやかながらさせて頂いてきています。

 

サッカー選手が突然引退を表明して日本中が大騒ぎとなり徹夜でその処置に追われたり、年末大晦日恒例の格闘技試合で、中継終了直後に押し寄せる大量のトラフィックを裁いたり、いろんな事がありました。まさかスポーツビジネスの領域のお手伝いをするとは夢想だにしていませんでしたので、人生とはどこでどうなるわからないものです。

 

そんな関わりの中で思うのは、今更ながらですが、スポーツビジネスの本質はやはり「興業」なんだなという事です。

そこにおいては「商品」であるチームやプレイヤーの存在は極めて重要です。というより、チームやプレイヤーの無いスポーツビジネスなど、商品の並んでいない商店と同じでお客さんが来るはずがありません。

 

しかし他方、商店は「商品」だけでは成立しません。店頭に商品を並べてくれる人や、在庫を管理する人、商品を売る人、広告宣伝をする人に経営をする人(営業と同じで「経営」という「職種」があります)・・・バックヤードを回してくれる人、つまり「裏方さん」がいて初めて商店は成立出来る、という当たり前の事実があります。

裏方さんがいなければ商品は商品として売る事が出来ません。そして裏方さんは、しばしば「商品」以上にハードワークが要求されます。しかし、普段、それら裏方さんがマスメディアの光を浴びることはほとんどありません。

 

以前、暴れん坊将軍?として名をはせた横綱朝青龍が、引退する事になった行司、木村庄之助の最後の日、花道で木村氏を待ち受け、花束とその日取った懸賞金の一部を餞別として渡した事がありました。要は裏方さんへの感謝の気持ちだったわけですが、これ以降、これは習慣化し、代々横綱が行うようになりました。ちなみに木村庄之助というのは相撲の行司の最高位の「名称」であって個人名ではありません。朝青龍から餞別を貰った木村さんの本名は阿部さんといい、第31代木村庄之助になります。暴れん坊将軍にしてはやるもんだなぁと思ったものです。

 

しかし、このような話は滅多に聞こえてきませし、ほとんどの場合は、プレイヤーのパフォーマンスや年俸、チームの財政事情、地域貢献と言った、商店あるいは商品の魅力や可能性について報道されている事が多いように思います。

 

そんな中、先日Bリーグの記事を見たのですが、その中に珍しい記述を見かけました。

 

 

記事のメインはチームの社長がリーグの協会の副理事長(多分副社長に近い)を兼務する事によってBリーグを更なる高みへと進めていこうという「非常識な人事」の話がメインなのですが、私がおや、っと思ったのは次の文章でした。

ビジネスとして、おカネを稼ぐ仕組みを作れ

会見で、島田氏が最も強調したのはビジネスとして強化すべき、ということだった。「千葉ジェッツは薄給で休みがなく、残業も多いが、『好きなバスケのためだから』といって働いている職員ばかりだった。それではダメだと意識改革を促してきた。われわれがやっていることはスポーツビジネスではなく、普通のビジネス。一丁目一番地はビジネスとして強くすることだ。おカネを稼げる仕組みを作らないといけない。価値のないものを売っても顧客に見切られるだけだ」。

バックヤード、「裏方さん」の待遇について公の場で話が出るという事は通常あまりありません。私もいろんな種類のスポーツのそういう「裏方さん」とお仕事をご一緒させていただいていますが、彼らの献身的な努力や払っている労力には本当に頭が下がりますし、この記事の通り好きで無ければ勤まらない、なかなかのハードワークです(Web屋もなかなかあれですが)。

 

モバイル、Webを活用していただく事によってチーム運営、経営に資するのは勿論、彼ら「裏方さん」の御役に少しでも立つ、というのが弊社の重要なミッションであります。勿論現実的には出来る事には限度があり、果たして本当にどの程度お役に立っているのか、足りてる点よりも足りてない点の方がまだまだ多いのが現実だと思います。それでも少しでもお役に立ち、チームは勿論そうですが、後ろで支えている「裏方さん」のかく汗を減らす事が出来るようにといつも思っています。

 

島田氏がこのようなお話をあえてこういう場でするのは、恐らく現状について並々ならぬ危機感を抱いているからだと思います。実際市場規模でも野球とサッカー、それとバスケットボールには非常に大きな差があり、バスケは「競技者数はサッカーの60%だが、事業規模はサッカーの10%」です。しかし、裏を返すと、だからこそまだまだ伸びしろがあるとも言えます。

 

 

また、別にこれはプロスポーツチームに限った話ではありません。弊社は東証一部上場企業ではありませんので、当然スタッフの待遇等、見劣りするところは相対的に多々あると認めざるを得ないでしょう。会社としてしっかり稼ぎ、きちんとスタッフに還元する。経営者として問われる部分です。

 

今後のBリーグの動きに注目したいですね。そして弊社も「お前んとこももう少しちゃんと手伝えや。役立ってねえぞ」とクラブから言われないようにしたいと思います(当たり前ですが・・・)。

スポーツチーム向けに特化したWebサイト・パッケージをご用意しています。コンテンツのマネタイズによって経営に役立たせたい、後援会を立ち上げたい等、Web活用をご検討のスポーツチームはこちらまでお気軽に御相談下さい。実績多数ございます。



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おにぎり屋とテレビ局に見る経営者が現場に介入すべき時

弊社の様な個人事務所に毛が生えたような小さな規模の組織は、一人一人がカバーする範囲が広範囲に渡ります。要は何でも屋で回さないとなりません。他方、ある程度規模が大きい企業になると、ほとんどの場合はきっちりした、ある意味タコツボの分業体制が取られています。どうして双方そういうスタイルになるかというと、どちらもそうしないと組織として回らないからです。いわば好き嫌いではなく、また意思の問題でもなく、規模が方法論を規定するワケですね。

今のGoogleのCEOはインド人で、最近海外のIT業界の大手はインド人の経営者が増えていると言われてます。これは本人の能力は勿論そうですが、インド社会の成り立ちとも密接な関係があるのではないかという指摘があります。インドではカースト制で、身分と職業がきっちり細分化されていますので、分業的なマネジメントには元々慣れている、親和性が高いのではないかという見立てですね。なるほど確かにうなずけるお話です。

当然中小零細極小ごま粒顕微鏡サイズの見本のような弊社の場合、社長である私が暑い日にはアイスを買い、近くに新しいショコラティエが出来たと言えば買ってきて社員のご機嫌を取りつつ「ところでこれなんだけどさ」と横刺さりのタスクをこなしてもらい、営業もやりつつディレクションもコンサルもしながら、という千手観音状態で、日々現場に介入しまくり、というより24時間現場で寝泊まり炊事家事掃除洗濯おしめ交換しつつたまに思い出したように月末に経営の仕事をするというような状態で子育て主婦と良い勝負です。日本がカースト制だったなら実は中小の社長というのはなかなかの下位層なのかも知れません。そしてほとんどの大なり小なり程度の差こそあれ、零細中小企業の経営者というのはそういう状態ではないでしょうか(違います?)。

 

しかし、大企業は当然違います。同じ事を大企業でやれば、それこそ組織は大混乱でしょう。普段隔離された役員室、社長室におり、たまに現場に顔を出せば「おい、なんだ?どうした?」「うざいよね。何しに来たの?」といぶかしがられます。特にプロパーではなく落下傘でのよそ者社長の場合ほどこれが顕著ですので現場にはそもそも近づけませんし、近づきません。

 

なので企業が現状を変えないとならない、このままだと大変な事になるぞ、という時、中小企業がいざとなれば経営者の独断と偏見、決断力でカジを一気に切り替えることが出来るのに対して、大企業の場合は幾重にも重なる官僚機構であり、階層構造かつタコツボ的であるが故に方向転換にも偉い時間がかかります。それはある意味構造的な宿命でもあります。その代わり動き出した時の馬力が桁違いなワケです。

 

勿論中には例外もあり、このように巨像を踊らせてしまうおじさんもいらっしゃるワケですが、この方の場合は極めてまれなケースなのかも知れません。


この本の著者であるルイス・ガースナーは元マッキンゼーの経営コンサルタントでした。当時落ち目も良いところだったIBMに乗り込み、ハードウエアの会社からソフトウエア、サービスの会社として立ち直らせ、劇的に業績を回復させた事で知られています。この本はIBMのCEOを退任後書かれたものです(今IBMは別な種類の問題にまた直面していますが、それは本論からはずれるのでまた別の機会に)。

 

この本の中で、ルイス・ガースナーは「初めて経営会議に出たとき、私だけが青のシャツで、他の全員が白いシャツだった。翌月の経営会議に出たとき、私だけが白いシャツで他の役員が全員青いシャツで驚いた」という話が出てきます。思わず笑ってしまうお話ですが、大きい会社になれば、上がるほど得るものよりも失うモノの方が増えてきますので、おのずと安全運転指向になってしまうのはやむを得ない事なのかもしれません。それが結果的に企業の活力を弱め、、凋落への道へ至る事になってしまいます。この「成功の復讐」、宿命にあがなえる大企業だけが、大企業として存在を許され続けるわけです。


 

そして数日前、フジテレビ再建を託された亀山社長が6月で退任するというニュースが流れてきました。4年間の在任期間中、多くの機構改革を行いましたが、残念ながら結果を出す事が出来ませんでした。

 

 

ところでこの亀山社長退任のニュースの中で、一つおや、と思う記事がありました。それがこれです。

 

 

要約すると「制作現場で名プロデューザーとして数々のヒット番組を飛ばしてきた経緯もありますので、制作現場に余計な介入したりしませんでしたか?」という記者のつっこみに対して「そんな事するはずがないでしょ、私は経営者ですよ」というやりとりなわけです。

 

しかし、他方こんな記事もありました。

 

 

ところが、口を出した結果が、もし本当にこれだったとしたならあまりにも皮肉です。

 

  • 週刊文春 5月4・11日号[雑誌] Kindle版
    倉本氏は寂しそうだった。好発進の昼ドラマ「やすらぎの郷」の企画は当初、テレビ朝日ではなくフジテレビに持ち込んだが、一週間もせずにけんもほろろに断ってきたという。テレビドラマはなぜつまらなくなったのか。その明確な答えが倉本氏の言葉の中にあった
    《実は、最初にこの企画を持って行ったのはフジテレビなんです。でも一発で蹴られました。一週間もかからず、『ダメです』とだけ返答が来ました。あまり検討しなかったのでしょうね。それで、テレ朝に持っていったら早河さん(洋・会長兼CEO)は一発で受けてくれた。大したものですよ》(「週刊文春」2017年5月4日・11日合併号より)


「フジが断った」というこの記事を読んで、実は私は当初フジの一体誰が断ったのかな、と思っていました。ただ、テレビ朝日に対しては倉本さんが早川CEOに直接持ち込んだ事を考えると、恐らくフジでも相当上層部なのだろうとは思っていましたが、こちらの記事になんと亀山社長御本人が断ったと書かれています。

 

  • フジテレビ亀山社長をクビにした「倉本聰」呪怨のひと言 (SmartFLASH) - Yahoo!ニュース
     複数のフジテレビ関係者は、「倉本氏は亀山千広社長(60)に直接企画を持ち込んだ」と話す。

    「倉本氏といえば『北の国から』などでかつてフジとは蜜月だった。亀山社長は、1980年の入社以来、ドラマのプロデュースで名を挙げた。いわゆる『月9』の生みの親で、社長に上りつめたドラマ畑の人。逃した魚は大きく、面目は丸つぶれだ」(ドラマ関係者)

 

経営者が現場に口を出す、というのはいろんな意味でのリスクや負担が伴います。過去の実績が今通用するとは限りません。しかし、現場に任せておくことが短期的に見て常に正しい、という事もありません。現場に任せても変わらないとき、それを変える事が出来るのは経営者だけなのです。結果が出てない現場に丸投げし続けるのは、むしろ経営者としては失格と言えるでしょう。例え現場がいやがっても、「介入」しなくてはならない時というのが必ずあります。

経営者の現場介入、という件で、ローソンで社長を務めた新浪さんのエピソードを思いだしました。三菱商事がローソンを買収し、当時まだ43歳で新浪さんがローソンの社長として送り込まれます。 

一見すると華やかなお話ですが、当人の立場からするとえらい大変な事態です。まず元々商社マンですから、基本的に「よそ者」であり、コンビニのオペレーションを熟知している訳ではありません。そして来られる側から見ると、言葉は古いですが「進駐軍」です。当時凋落著しいローソン社内の活気は下がっており、お手並み拝見という日和見の人も多かったでしょう。こういう時ほど社内の政治性も無視出来ない、やっかいな問題となります。

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そこで新浪さんは考えます。これは何か一発見せてポジションを作れるかどうかが今後の指導力を左右するぞ、と。そこでいろいろ考えた結果、目を付けたのが高価格帯のおにぎりだったワケです。

 

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これまでの売価は忘れて米、具材、全てにおいて徹底的に品質こだわった良いおにぎりをつくれ!と社内で「おにぎりプロジェクト」を立ち上げます。多くの社員は「社長、本気ですか!?そんな価格帯のおにぎりが売れるはずがありませんよ」とか「これだからコンビニシロウトの社長は困るんだよな」という声が渦巻いたそうです。

 

しかし、結果は皆さんご存じの通りです。結果的にマネされる事しかなかったセブンも珍しくマネをすることとなり、今やコンビニの高価格帯おにぎりは完全に定番商品で、無いのが不思議なくらいです。

 

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このトップダウンで実現した「業界の非常識」によって「よそ者」だった新浪社長は結果を出し、社内のグリップを一気に高める事に成功、今日への業績回復へとつながっていくわけです。勿論これはもし失敗していたら一気に求心力がダウンしていたわけで、のるかそるかの、極めてリスキーなかけでもありました。ただ、恐らく新浪社長が現場に介入せず、そのまま任し続けていたなら、このような「業界の非常識」なおにぎりは、決して生まれてこなかったでしょう。

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そしてもし報道の通りだとするなら、亀山社長は現場を熟知したプロパーでありながら現場介入で結果を出す事が出来ず、求心力を落としてしまい退任となり、、現場を知らないノンプロパーの新浪元社長はおにぎりという一点突破で成功を収め、社内を掌握してその後の業績回復につなげたことになります。新浪社長はその後サントリーホールディングスのCEOとして「栄転」していく事になります。


 

経営者は結果が全て、ではなく、常に今出している結果が全て、です。一瞬一瞬、今を問われます。本当にシビアですよね。私達の仕事はWeb制作を通じて、顧客のビジネスに成果を届ける、その支援をする事です。ホームページ制作、Webシステム開発をする事自体はその手段に過ぎません。

私達の様な小さな会社は社長が役員会で退任を迫られることはほとんどありません。その代わり結果が出なければ、顧客に見放され、会社自体が市場から退出させられるだけです。

結果の問われる、大変シビアな仕事ですが、またやりがいのあるお仕事でもあると思っています。Web制作を通じたビジネス御相談はこちらまでお気軽にお寄せ下さい。

 

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Web業界とアート業界の共通項-値段が安いのは言い訳に使えるか?

すっかり書きそびれてしまいましたが、昨年読んだ本の中でマイトップ3に入るのがこの本です。

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最近すっかり有名になりました、デビット・アトキンソンさんの著書です。アトキンソンさんはこの書籍の中で、痛々しいくらい御自身が「よそ者、イギリス人である私が言うのも何ですが」という控えめな前置きをしながらも、手厳しくかつ正確に問題点の指摘や改善策を述べています。もしかすると同じ島国の国民として、しばしば見られる排他的な国民感情を理解した上での事なのかも知れません。それにしても、言葉の端々からこの国への愛情、熱意がにじみ出てくるのを感じます。ありがたい事だなと思います。

 

この本は本当に素晴らしい事がいくつも書かれているのですが、その中でも個人的に特に驚いた点がいくつかあります。

 

その一つが、京都等のお寺や美術館の「拝観料」や「入場料」がそもそも安すぎる、という指摘です。

 

このアトキンソンさんの意見には正直かなりびっくりしてしまいました。なぜなら私とは全く真逆の考えで、私は例えば京都のお寺の拝観料は単に入場して見せているだけで、何のコストもかけてないのになぜ徴収するのかと常々思っていたからです。しかし、それと同時に、一見すると真逆に見えるこの違いは、通底するものは全く同じなんだという事を知りました。

 

アトキンソンさんはこの本の中で、日本と世界の美術館、寺院などの有名観光スポットの入場料を調べています。すると、海外では平均で1,891円なのに対して、日本では593円。圧倒的な価格差です。ピサの斜塔の入場料は約2,400円。ルーブル美術館は約1,600円、イギリスのウインザー城は約3,500円で、そもそも海外では千円以下で入れるところはほとんどありません。

 

他方日本では高野山が最高で二千円ですが、これは極めて例外的で、伊勢神宮が300円に三十三間堂でも600円に金閣寺が400円。ほとんどがこの価格帯になっており、500円前後で団子状態になっています。

 

私は寺院や美術館を回るのは結構好きな方ですが、特段のサービスを受けている感覚は無く、単に見せてやっている、という印象しか受けません。なので、そもそも拝観料を取ること事態に違和感があり、むしろ500円も取るのはどうなのか、観光客が沢山来る地域ほど単にボウズ丸儲け(ボウズの方いらっしゃったら大変申し訳ありません。悪意はないのでお許しを・・)なのでは?と実は思っていまいた。

 

ところがアトキンソンさんの主張は真逆で、「日本の文化財は補助金頼みだが、予算は全く足りていない。なので本来はもっと自分で稼がなければならないが、それははしたないと考え、むしろ貰うべきお金を貰っていない。貰わない事で、本来行うべき努力をしなくてもよい免罪符にしているのではないか」いう問題提起をしています。

 

「・・・批判を覚悟してこの問題をシニカルに分析すると、入場料をあげたくないと強弁するのは、利用者の事を考えてではなく、今の価格設定がサービスをしなくてもよい最低ラインだからではないか、と思います。それ以上高くして、たとえば600円を1,500円にあげてしまうと、余計な仕事が増えてしまいます。「入場料を上げるな」というのは、「余計な仕事をしたくない」という言葉の言い換えではないかと、真剣に考えています」 国宝消滅 第五章 文化財の入場料は高いか安いか より引用

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この主張は実に腹にストンと落ちました。

 

確かに、お金を貰わないことで、本来やるべき事をやらない免罪符にする、出来る、というのは、どの業界でも十分あり得る事です。

 

例えば私のいる(事になっています)「ホームページ制作業界」は、チャン・キム博士も真っ青になるくらいのレッドオーシャンで、ダンピングは日常茶飯事です。動機こそ芸術や観光の業界とは違い、もっと予算を取りたいが取れないので値下げする、という形ではありますが、それが結果的に顧客にとってやるべき事をやれなくなるという点では一緒です。そしてそれが言い訳にも使えます。ただしそれで顧客が納得出来るかどうかは別問題です。

これ以上予算を削ると、あるいはその予算では、そもそもやれる事が限定過ぎて、やる事自体に意味が無いのでは?という事態が場合によっては起こります。参拝料もあまりに安すぎれば、単に通路を歩かせているだけですから(実際そういう所少なくないですよね)、それって貰う(徴収する)意味があるの?という事になります。

こう考えると、貰うべき予算、売上というは、本質的には二つの側面があり、単に引き受け手の都合、売上、という事ではなく、顧客にとって必要な、やるべき事をやるための手当でもあるという事がわかります。

つまり適正な価格に見直す、値上げをする、というのは、そもそも顧客の利益を守る上でも大事な事なのです。勿論顧客から見れば、安ければ安いに越したことは有りません。ですが、そのためにサービスが成り立たなくなってしまうような事があればそれは本末転倒ですし、それは結局顧客の利益を損ねてしまう事に繋がります。


文化財や寺院などの入場料も同様に、もっと高くて良く、利益をしっかり取って欲しい。そしてその分、見学する我々にもそれに見合ったサーブをし、保護修繕にしっかり使って欲しい。それこそがこの国の文化財をまもり育み、更なる世界への魅力発信にもつながって行くのだと思います。

ということで私は長年入会しておりました「寺院の見学料500円は高すぎるからもっと下げろ派」を本日(正確には昨年この本を読んだ時から)をもって卒業し、「安すぎるからもっとあげてサービスを向上して欲しい派」に転向いたします。

皆様の派閥入会をお待ちしております。そしてこの素晴らしい本を是非チェックしてみてください。損はしません。私が保証します(何のたしにもなりませんが・・)・。


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100円玉の重みが語る借り物ではない言葉のチカラとは

しばしば本を読んでいると、印象に残るフレーズというのが出てきます。

 

私の場合、その中の一冊が、もう十数年以上前に書かれた、グッドウイルグループの折口会長の書いた本「プロ経営者の条件」です。

ゼロから立ち上げ、人材派遣業をコアに介護サービスなど、創業から10年で東証一部上場、グループ総売上1,400億円まで育てた、まさに名経営者と言って良いでしょう。この本は10万部を超えるベストセラーになりました。

部屋の書棚を探したのですが、どうしても見当たらなかったので、とりあえずこちらを。

1円ってすごいですね。でも1円以上、送料以上の価値はあると思います。


ただし、ご存じの方もいると思いますが、グッドウイルグループは今はありません。厚労省からの介護報酬不正受給や、違法派遣問題が次々に明るみに出て、折口氏自身も芸能人や怪しげなつきあいを週刊誌で叩かれます。結局会社は事業を他社に買収される形となり、事実上グループは解体され、本人は破産した・・・ことになっていますが、資産の一部を親族に移す形で保全したとされており、今は永住権のある米国で暮らしてます。以降、表舞台には全く出てきません。そして恐らくこれからも出てくることはないのでしょう。

結果的にかなり寂しい晩年になってしまったワケですが、この本は折口氏自らが幼少期から挫折を繰り返しながら這い上がり、成り上がったところまでが書かれています。この本を出版した時は御本人の人生最大の絶頂期でした。

この本には、読むとまさに波瀾万丈の人生を、自分の才覚で乗り切ってきた事が書かれており、一度読み出すとあっという間に引き込まれてしまい、一気通読を止めることが出来ません。

小さい頃、父親の会社が倒産し、生活保護を受けながら自衛隊関連の高校に入る事(高卒資格が貰える上に給料が出るのでカネがかからずしかも家に仕送りも送れるため)。自衛隊入隊後、夜の消灯時間、こっそりと布団の中で電気を付けて受験勉強をし、なんと防衛大学に入学出来た事。5分後にグラウンドに出てぐちゃぐちゃの雨の中を走り回るにもかかわらず、クツをすり減るまでぴかぴかに磨かされ、少しでも汚れていると猛烈なペナルティを受ける矛盾を通じて世の中の不条理さを学んだ事。卒業時任官拒否し、民間に就職し、ベルファーレやジュリアナの立ち上げで大成功するがパートナーに裏切られて会社をクビになった事。その後人材派遣会社を立ち上げ、大成功する事・・・。

何しろ書いているのが御本人なので、勿論多少のお化粧、ショーアップはしていると思います。しかし、それにしてもなかなか希有なキャリア、人生の軌跡なのは間違いありません。

この著作の中で、私がすごい印象に残っている記述が2点あります。

一つは「経営は下りのエスカレーターを登るようなものだ。ちょっとでも休むと瞬く間に下がってゼロに戻ってしまう。一瞬たりとも経営は気が抜けないものだ」という記述です。

これは私もしがない小さな会社の経営者として非常に「実感として」共感出来る表現です。どんな経営でも、あるいは事業部でも、個人の成長でも、この程度でいいな、と思ったら、間違い無くそれ以下しか達成できません。もっと大きくするぞ、と思って頑張っても、せいぜい現状維持なのです。だとすれば現状維持でいいか、と思った瞬間どうなるかは言うまでもありません。

実はサイバーエージェントの藤田社長がこの本が出た当時、「事業を成功に導くためには、ボウリングと同じで、センターピンがどこか正確に見抜き、そこをピンポイントで倒すことが事業としては重要だという内容に感銘を受けて、社内でも新規事業の審査でそのような話をしている」というような事を書いていました。

で、ぐぐると、あ、ありました、この記事です。2005年に書いてますね。

この「センターピン」という概念は確かに素晴らしい考え方だなと私も思ったのですが、私が感銘を受けたもう一つの点は残念ながらそこではありません。むしろ経営の方法論とはまるで無関係の記述でした。

折口氏がディスコ事業で成功した後裏切られ、会社をクビになった頃のお話です。

当時既に妻子が居た折口氏は路頭に迷いかけていたわけですが、ある日卓上占いおみくじ機を数十台仕入れて、、喫茶店に置かせて貰う事を思いつきます。今はほとんど見かけなくなりましたが、今で言うガチャガチャです。こんな感じのやつですね。 昔はスマホもないですから、こういう小銭でも暇つぶしは割と人気があったのです。

そして毎月末になると、集金のためにあちこちの喫茶店を車で回ります。売上は設置させてくれた喫茶店との折半です。機械から100円玉を引き出して袋に入れる。その出てくる100円玉のずしっとした重みが、これでまた少し食いつなぐことが出来る、そう思うとこんなにもありがたく、また今の境遇を思い、こみ上げてくるものを感じながら集金していた、というくだりが出てきます。

私はこの部分を読んで、猛烈に引き込まれてしました。ものすごいリアルで、すごい心象描画だなと思いました。どうして未だにこんなに記憶に残っているのだろう、と未だにふと思う事があるのですが、単にドラマティックだという事ではなく-実際、単にドラマティックな話であれば世の中には沢山あります-恐らくそれはどこからか借りてきた言葉ではないからかも知れません。

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彼の人生の晩年は、残念ながらあまり褒められたものでは無いのかも知れません。勿論個人的な面識もないので、本当はどんな人物かも存じ上げていません。また実際どっちでもどんな人でもいいのです。

ただ誇りを失い、おちぶれ、追い詰められて、占い自販機からじゃらじゃらと出てくる100円玉の重さに、ありがたさと自らの境遇を思うとき、視界かかすむような気持ちになるというのは、借り物ではない言葉のチカラがあり、掛け値無しに嘘偽りはないのだろうと思いました。それは彼にとって間違いの無い「真実の瞬間」であり、かつ多くの人と共有可能という、極めて希有なものだったように思います。

借り物ではない、自分自身の言葉のチカラは、強く心に届くものなのかも知れませんね。


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優秀なWeb制作会社ほど自社サイトが不養生な件

クライアントのWebサイトに忙しく、自社サイトのメンテナンスがろくに出来ていない。こういう同業他社さんは多いのではないでしょうか。医者の不養生みたいなものですね。先日同業のWeb制作会社をやっている友人と話をしたのですが「いやホントまずいんですよねぇ。でも本当に手が回らなくて」と言いながら、4月1日に「自社サイトリニューアルしました!」とFacebookでやっていました。勿論ただの自虐ネタなのは言うまでもありません。

こういう悩みを抱えているWeb制作会社は少なくないように思います。へたすると自社のサイトが全く無いWeb制作会社もあったりします(汗)。そして意外な事に、自社サイトを持っていないWeb制作会社というのは結構腕の良いところだったります。先にご紹介した友人も札幌のWeb制作業界ではなかなかの良い腕前です。

どうしてそうなのかと理由を考察すると、

(1)個人に近い規模でやっているので忙しくて手を掛けられない。

(2)手を掛けなくてもツテコネでコンスタントに仕事が来るのでそもそも自社サイトの必要が無い。

(3)自社サイトだと思い入れが強すぎて何をどうしていいのかよく分からない(灯台もと暗し)

ということのように思います。昔ですと、自社サイトのないホームページ制作会社、というのは引く前から分かっているハズレくじで地雷判定には重宝しました。ですが、私が最近見聞きしている例は非常に優秀な会社が多く、今はむしろ腕の良い証拠とすら言えるかも知れません。


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かく言う弊社ですが、さすがに一人二人でやっているわけではありませんので、きちんと継続的に新規の顧客を開拓しないとなりませんから、自社サイトは当然重要な営業ツールです。の割にはご多分に漏れず、かなり放置が進んでおりまして、あまり(?)よろしくありません。

自社サイトというのは、弊社の場合、単なる顧客開拓ツールという位置づけだけではなく、そこで得られた知見を、クライアントへのコンサルティングとしても提供しています。

例えばバナーのちょっとした位置でクリックレートが変わるとか、そういうノウハウというのは、自社サイトの運営や、個人的に遊んでいたブログで生きた知識として積み上げた来たものです。ネットの世界は場数を踏んだモノにだけノウハウがたまります。サイトのPVが例え月間1,000万あったとしても、Googleアドワース広告で月30万円もいかない事もあるというのは教科書の無い業界ではとても重要な知見になるワケです。

 

しかし、さすがにいい加減弊社も自社サイトの放置プレイも限界点に達してきていまして(汗)、現在水面下や一部表でモゴモゴやっております。スタッフブログも地道に事例を掲載し出しています。なかなか載せるのが大変なんですが。

 


牛歩ではありますが、生暖かく見守って頂けますと幸いです。



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マルチタスクはWeb業界でも使えるのか-星野リゾートとの違い

星野リゾートの星野社長さんのインタビュー記事が出ていました。

 

星野社長さんは私の大好きな経営者の一人で、良く彼の本を買って読ませて貰っています。

例えばこの本なんかも出版されたのは2013年ですが、全く臭くありません。未だに手にとってたまに読んでいます。

競争優位を実現するファイブ・ウェイ・ポジショニング戦略

そういえばここにも星野さんの写真が。

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それで、この東洋経済の記事には、いくつもの大事なテーマが書かれていますが、その中に一つに「マルチタスク」があります。星野氏の著作や雑誌の紹介記事にもしばしば「マルチタスク」が取り上げれており、上記の記事には以下の様な記述があります。

-では、どのように世界のホテルと戦うのでしょうか。

 

星野 そういう状況で世界の大都市に進出していくには、自分たちのポジションを明確にしなければなりません。その方法の一つが、マルチタスク(=セクションに分かれず、一人のスタッフがフロント、客室、レストランなど多様な働き方をすること)のサービスチームです。お客様の滞在の流れに沿って、レストランサービスからチェックアウト業務、清掃まで一人のスタッフが担当します。これを世界で採用している運営会社は私たちしかありません。これが世界進出する際の競争力のカギになると考えています。

たとえば、「星のや東京」では84室に対し、120人のスタッフしかいません。外注はゼロです。当然スタッフ数は少なく済むため、生産性も上がります。それがオーナーに対し、私たちが高いリターンを提供できる根拠となっており、ほかのライバル企業との差別化を可能にしています。

弊社でも実はこのマルチタスクは良く行っています。といっても、我々のWeb業界は技術職がメインのため、WebデザインやりながらWebプログラムをやりながら営業も出来る、という人材は存在していません。理論上はあり得るのかも知れませんが、イエティ並にマボロシの人材です。

 

しかし、一部の業務についてはフロント業務と兼任してもらっています。具体的に言うと、開発規模の大きく無い案件について、という前提ですが、例えばWebデザイナーが顧客とコミュニケーションを取りながらデザインを作る。プログラマーが顧客の要望の詳細をヒアリングし、打ち合わせを踏まえた上でプログラムを開発する、というスタイルです。技術者が顧客とコミュニケーションを直接取りながら進めるスタイルです。

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弊社がこの方法を採用しているのには、単なる生産性という事ではなく、二つの意味があります。一つは業界全体の悩みでもあるのですが、プロジェクトの司令塔であるWebディレクターをなかなか採用出来ないという問題です。そもそもWeb業界自体が出来てからまだ20年くらいしか経っておらず、極めて歴史の浅い業界です。その中でWebディレクターというのは職種的にも認知度が低く、なり手もそう多くありません。それよりはWebプログラマー、Webデザイナーの方が職種としてはまだ分かりやすいわけです。なので、現状プロジェクトによっては、作り手にある程度Webディレクション業務を兼務して貰う、いわばマルチタスクによってカバーをしているわけです。

 

そしてもう一点は作り手の成長を考えてのことです。WebプログラマーやWebデザイナーといった開発者というのは、これも業界も問わずよく見られる傾向だと思うのですが、顧客から遠くなればなるほど作り手の都合を優先する傾向にあります。顧客の顔が見えない、直接顧客と接することのない環境で長いこと開発をしていくと、間違い無く独りよがりの技術者になります。そこで、顧客と打ち合わせをしながら開発をする、という事が、品質は勿論ですが、技術者の成長にとって非常に重要だと考えています。将来的に仕様の設計やコンサルティングといった上流部の仕事、スキルのステップアップもしやすくなります。同じソースコードを書いても、顧客との会話を経ているのといないのとで、実は全く意味が異なると私は思っています。

 

会社全体で見ると、実は開発者というのは、黙って開発だけをさせてる方が効率が良いのは間違いありません。マルチタスクで顧客との打ち合わせに同席させる時間があるくらいなら、その時間でソースコードを書いて貰っている方が売上が上がるからです。

 

実は弊社では以前完全分業制を採用して、そのようにやってみたことがあるのですが、結論から言うとうまく行きませんでした。私も業界歴が長いので、また立場上、それなりにいろんな教訓を得る機会があります。その時は顧客と営業/ディレクター/Webプログラマー・Webデザイナー/担当役員との間で、膨大な伝言ゲームになってしまいました。また、顧客と接する機会が無いため、自分がいかに的外れなのかそうじゃないのか、という評価の軸が技術者達の中で育ちませんでした。更に仕事のやらされてる感もたまります。これでは納品品質は上がりませんし、顧客満足度も上がりません。誰にとっても良くないわけです。

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先日九州のクライアントとの打ち合わせに若手を出しました。人づくりのために、遠方でも客先に出すのは大事な事だと思っています。

技術者にフロント業務を一部担当してもらう事は、単なる生産性の議論ではなく、技術者に誰のために、何のために開発をするのか、という事を強く意識して貰う事が出来、また個々の機能の背景を理解した上で開発を進める事が出来るため、品質を上げる上でも大変有益だと私は考えています。

また、実際の他の製造業でもこういう事例をよく見かけます。ただ、これはWeb業界における私の経験を踏まえた個人的な考えであって、それが絶対に正しいという訳ではありません。また、同じIT業界でも、Webと基幹業務開発系では同じ動物ですがイヌと猫くらい種が違いますので、恐らく考え方も方法論も相当異なると思います。同じWeb業界でも大規模案件になると、プロジェクトマネジメント手法は限りなく業務系システムに近似していきます。

 

要はマルチタスクをさせるべきか否か、というプロジェクトマネジメントの議論は、その方法論自体の「絶対的な価値」を論じても意味が無く、上記のような視点やその会社のおかれているステージによって、最適解が変わるものだと私は思っています。サッカーで言うと、フォーメーションには4-3-3や4-5-1、いろんな型があり、それぞれのメリットデメリットはありますが、結局のところはどう使いこなすかは監督のビジョンの問題です。

 

私は残念な事に監督(経営者)としては未だに勉強不足で未熟の極みですが、星野さん関連の記事で、マルチタスクの記述を見ると、改めて自社の事をいろいろと考える良い機会になっています。

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赤ふんどしに見る地方テレビ局のネットでのプレスリリース配布実態

先日、地元テレビ局のSTVさんがこんな番組をやっていました。

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初回は「知られざる北大恵迪寮」!北海道の魅力を再発見!STV新番組『見たい!知りたい!北海道』4/29(土)スタート!|札幌テレビ放送株式会社のプレスリリース

それでふと思い出したのですが、私も学生時代、寮に住んでいて自治会の仕事をしていたのですが、ある時寮生が亡くなり、その葬儀に寮を代表して参列することになりました。あわてて喪服を買い(何しろ学生なんで持っていなかった)、飛行機に飛び乗って札幌での葬儀に出席したのですが、参列後、その故人が大変お世話になった方がいるということで、御挨拶に行く事になりました。その方がまさに恵迪寮生で、それでおじゃましたワケです。


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実は弊社ビルの道路挟んで目の前がSTV本社です。

この番組では恵迪寮の中にまでがっちりカメラが入っていましたが、中央のホールといい、勉強部屋、娯楽部屋、寝部屋とまさに私がお伺いしたまんまでした。赤ふんどしで新入寮生を迎える行事も今も変わらずやっているようです。今は個室もあるようですが私がお伺いした当時は個室は留学生、大学院生だけが使える自治ルールでした。沿革を見ると、北大恵迪寮は今のが3代目で1983年から建っているとのことで、やはりまだ使ってたんですね。

 

 

番組でOBが「基本的な価値観や人生のベースになる部分は全て寮で作られた」とおっしゃっていましたが、すごいよく分かります。私も寮で本当に良かったと思っていますし、気付いてない部分も含めて、かなり影響を受けたと思います。

学部横断的なのでいろんなバックグラウンドの人材がおり、酔っ払って部屋でたき火して祈祷したりとか脱〇したりとか(あまり書かない方がいいかな)、村上龍の69的にな感じで、当時の仲間達とは未だに仲が良いです。私はどちらかというと昔から内気で一人が好きなタイプだったので(未だに誰も信じてくれませんが)、さあこれから学生生活が始まる、という時に濃密な集団生活である寮暮らしは超不安かつ拷問以外の何者でもありませんでしたが、人間の適応能力というのは恐ろしいもので、後半はすっかり居心地が良かったですw。おかげで立派な真人間になれました(多分)。STVさん、良い番組でした。



青春小説?の金字塔。抱腹絶倒、最高に面白い一冊です。


しかし、この番組名でぐぐってみると、STVの母屋のサイトではなく、STVが投げているプレスリリースがひっかかりました。しかも良く見るとPRTIMESを使ってるじゃありませんか。良く良く見てみると、結構こまめに投げ込んでいます。

 

普通というか、キー局はまた少し違うのですが、地方テレビ局というのは一般的にこの手のネットでのプレスリリース配布というのをほとんど行いません。と、もしかして最近はまた事情が違うのかなと思って、北海道の地方テレビ局だけですが、ざっと調べてみました。


会社名 札幌テレビ放送株式会社(STV) 北海道放送株式会社(HBC) 北海道文化放送株式会社(UHB) 北海道テレビ放送株式会社(HTB) 株式会社テレビ北海道 (TVh)
日本テレビ系 TBS系 フジテレビ系 テレビ朝日系 テレビ東京系
PRTIMES × × × ×
@Press × × × × ×
ValuePress × × × × ×
Dream News × × × × ×
News2u.net × × × × ×

やはりどうやらこの手のリリースサービスを使っているのは北海道内の民放ではSTVだけですね。いくつかHBCさんの記事があるなと思ったら、これはうちが昔配ったリリースでした。実はうちの会社は結構地方テレビ局さんのWebサイト・Webシステム制作実績があります。

STVはかなりきめ細かくやってますね。多分中の人に好きものもいるような気がします。でも、ネットの場合はまずそうやって実際にやってみることが重要です。そしていかにいろんなサービスを使っているかが、そのままノウハウに直結します。プレスリリース配布は、まだあまり知らない方もいらっしゃいますが、ユーザー・ファーストの外部SEO対策としては極めて重要かつ低コストなツールです。弊社でも自社やクライアントに良くお勧めしています。サイトリニューアルをご検討中の地方テレビ局の方いらっしゃいましたら、全国いろんな場所での実績がありますので、お気軽にお声掛け下さい。


69では、夜中に校長室に侵入して机の上に脱〇するシーンが出てきます。そんな事したことない!という人はポチっと御願いします→ にほんブログ村 ベンチャーブログ ベンチャー社長へにほんブログ村

コンサルタントと呼ばれる人達のFacebookでの発言形式における傾向とその背景に関する一考察

私も良くfacebookを使っているのですが、最近ふと、いわゆるコンサル系と言われる人物のfacebookでの発言には、ある一定の似たような傾向、発言のフォーマットがあることに気付きました。

 

実は初めは全くこのフォーマットに気付いていなかったのですが、ある時ふと「そういえばなんかこういう書き方する人チラホラ見かけるな」という事に気付きました。

 そこでみんなの発言を見て回っていくと、この発言フォーマットはコンサル系の人に結構な頻度で見られる事がわかったワケです。


それはずばり、こういう形です(自分のfacebookでお試し発言したのをキャプチャってます)。

 

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見ての通り、まず、

 

【〇○〇○○】

 

とタイトルを書きます。

 

そこから数行開けてから、いろいろと近況等を書き出す、というスタイルです。

 

普通の記事ですと、大体構成要素は以下の三つになります。

 

1 タイトル
2 本文
3 写真

 

2の中には章節区とありますが、大きく言うと上記の三つです。

 

恐らくコンサル系の人は、一定のテーマに沿って発言をしたい、する傾向が強いのだと思います。しかしfacebookには「タイトル」という概念、フィールドがありません。なぜならfacebookは「記事を書くツール」ではそもそも無く、「発言するツール」だからです。

 

そこでコンサル系の人は、本文中に

 

【〇○〇○○】

 

とタイトルを入れ込む事によって、擬似的にタイトルを作るのでしょう。

 

で、このようなスタイルを見ていてふと思ったのですが、タイトルとはつまるところ「何を書くのか」というテーマを表しています。

 

私はいつもその時その時で思いついたことを書いていますので、「何を書くのか」という事は当然意識してはいますが、それほど強くはありません。

 

ところがコンサル系の人は、恐らく書く度にかなり強くテーマ、つまり「何を書くのか」、という事を意識しているのだと思います。それは同時に「誰に伝えるのか」という事と同義でもあります。

 

つまり、コンサル系の人がfacebookを使うのが、単に趣味ではなく(勿論SNSが好きだとかいうのもあるとは思いますが)普段から新規顧客開拓や、既存顧客とのリテンションツールとして強く意識しており、だからこそ【〇〇〇〇〇〇】書きになる事が多いのだと考察します。もしくは職業柄無目的に(承認欲求以外を除いて)漫然と何かを書く、という事が職業的に難しい「人種」なのかも知れません。

 

そして、自分を振り返ってみると、私の場合は実は(自覚もあるのですが)facebookには明確な運営方針というものがありません。私自身のコアスキルは経営者でもありますが、職人としてはWebコンサルティングなので、同じくコンサルタントという領域に該当します。

 

しかし私のfacebookでの発言の内容は個人的なものも、仕事の事も、クライアントの事もいろいろとまざっており(勿論NDAには抵触しない範囲なのは言うまでもありません)、それを反映してか、友人も幼稚園時代から(そこからは一名だけですが)、最近お取引をさせていただくことになった会社の社長さんまで、何もかも混ざっています。

 

私の場合は、facebookの利用は、コミュニケーションツールとして、という事だけなので、仕事なのか遊びなのか、という区分けも無く、対象は友人も趣味の友人もお取引先もまだ会ったことの無い(これから会うかも知れないであろう)お客さんも全部含まれており、特に誰宛、という概念が無い訳です。ターゲットを絞らずメディアを発行・運営するというのはこれは雑誌で言うと絶対に売れない、即廃刊コースのやばいやつですね。

 

ビジネス目的でソーシャルを利用する、という点で言うのであれば、むしろこのブログの方がはるかに役に立っています。また実際このブログは、facebookと同じコミュニケーションツールではありますが、元々がそういうコンセプト(元々は効率の良い採用のため、後から営業用途も含む)という事で活用しています。私のスタンス(変な人ではありませんよ、意外とまともな人ですよ、という事。十分変かも知れませんが)を理解して貰う事、またビジネスにかなり役立つような、あるいはビジネスに関連するお話ししか書いていません(※あくまで個人の感想であり、効果効能には個人差があります)


なので、体感的ではありますがしばしば新規や既存のクライアントから「ブログ見ましたよ」と言って頂く事がありますし、そう言って頂くと嬉しく、個人的にも励みにもなります。しかし「田中さん、facebook見ましたよ」と言われた事は皆無です。facebookの場合は、このブログと違ってどこからもリンクしていないのと、プライベートもお構いなしに書いているので、読んでいたとしてもストーカーみたいな感じになるので(?)ちょっと言い出しにくいのかも知れません。

 

特にコンサル系の人は傾向としてプライベートは一切書かない、神秘系の方が多く、その様なオーラを身にまとった方がビジネス上もいいのだろうと思われます。私の場合はあえて言うとするなら、クスッと笑いを交えた何もかもダダ漏れWebコンサルという感じでしょうか?

 

ただ、プライベートダダ漏れのコンサルタントをfacebookでほぼ見たことがありません。果たしてそれが領域として成立するのでしょうか。今後の自分の活躍に期待したいと思います(自分で言うな)

 

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