価値観の違う3世代で呑みながら

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先日、偶然、3人で呑む機会がありました。

 

一人は30歳にぎり届く位。もう一人は40歳くらい。そして50歳くらいの私。

 

で、いろいろと話をしているうちに、ベースの部分で体験が違うと、やはり価値観や傾向も結構違うのだな、という事に改めて気づかされました。

 

私の世代はバブル世代です。と言っても、田舎で暮らして世事に疎かった私は実は当時バブルだ、という事を(本当に 汗)知りませんでした。ただ、ニュースは(たまに)見ていたので、NTTが上場して運が良ければ株が100万で買えて、それが300万で売れるらしいぞ、という事は知っていましたし、就職した会社の役員が「先月数百万で買った絵がもう一千万を超えた」と嬉しそうに話していた事は覚えています。後から「実はあればバブルだったんだな」という程度で、特に目立った恩恵は個人的にはありませんでした。それにしても就職はやはり大した努力せずに内定貰えました。私は一社しか受けなかったのですが、小論文しか入社試験がなく、しかもテスト時間60分中50分寝てしまっていても、更に30分テスト時間を延長してくれて(!)翌日大手商社から内定が出たのを覚えています(しかもそれを蹴ったという。。すいません・・・)。

この世代の若い頃はまだ転職はそれほど一般的ではなく、人材流動性は今より低い社会でした。なので基本その場所で頑張る、という傾向があり、それが社会の規範、主流だったように思います。3年経たず辞める人は当時もいましたが、どちらかというと我慢の利かないわがままな人、努力できない人、という感じでドロップアウトっぽいイメージです。またこの世代の人は明るい未来を信じている人が多く、基本待遇次第でやる気を出す傾向があるように思います。なぜならやればやった分だけ返って来た、ある意味最期の経験世代だからです。

 

もう一人は40台。いわゆる就職氷河期ど真ん中の世代です。この世代はご存じの通り就活で大変苦労しています。ので、仕事がある、という事事態をとてもありがたく感じる傾向があるように思います。なので、好き嫌いが大事で嫌ならすぐ仕事を辞める、より良い待遇を何よりも重視する、という発想は基本的にほぼありません。なので、ジョブホッピングについては私のような50代よりかなり保守的なように思えます。

 

そして30代。この世代は生まれた時から低成長時代をずっと生きてきた世代です。努力と成果があまり比例しない、という事を肌に感じて生きてきてます。なので個人として最大限努力をしてより良い待遇を期待する、優先するというより、収入は人並みでかまわないので、身の丈に合った暮らし、個人的な生活、価値観を重心する傾向にあるように思います。またこの世代は特に社会の中で自分が役に立っているという実感を特に重視する傾向があるように思います(こういう発想は50代にはちょっと欠けてる気がします)。なので、待遇よりも好き嫌いを大事にする傾向があります。人口減少等の影響もあり、仕事が沢山ありますから、嫌なら躊躇せずすぐに辞めますし、他にも行きやすい。そしてそれをよしとする文化です。NHKの朝ドラ「なつぞら」で草刈正雄分するおじいちゃんが「嫌なら逃げちまえ!にげちまえばいんだ!」と言うシーンはまさに時代の空気をそのまま反映しているように思います。

 

私が言いたいのは、個々の価値観が「良い悪い」「正しい間違っている」ということではありません。

まず、価値観の違いは本質的には経験してきたものに依存するという事。なので「世代」という単位出見た時に、共通する経験というのがあり、それがやはり「世代」の傾向を決める傾向にある、という事です。

そして私もそうですが、会社の社長は万能ではありません。会社は現場が回らなければ何も出来ません。社長が一人で頑張ってもどうしょうもないわけです。企業は人で成り立っている以上、そういう世代の人達の傾向を把握しながら、かつ個々人の個性を把握しながら、組織としてくみ上げていく、という技量が経営者には求められています。

一人一人に寄り添っていく姿勢が大事ですね。

書くほどカンタンではありませんが、まあ大変だよなぁ、と思いながら三人でわいわいと世代間格差について、ああでもないこうでもない、と呑みながら、夜は更けていきました(オチ無しですいません)。

 

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