僕が某有料Webメディアの購読を辞めた理由

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週刊ダイヤモンドのチラシ Web活用

先日、ビジネス インサイダー ジャパンという有料メディアの購読を辞めました。

理由はシンプルです。

見に行くのが面倒だからです。

記事のクオリティは関係ありません。むしろ良い方だと思います。

では、なぜやめたのか?

ビジネス インサイダー ジャパンはFacebookアカウントを持っていません。しかし、ツイッターはアカウントがあり、記事を流しています。しかし僕はビジネス系の記事は主にfacebookでしっかり見るようにしています。Xではすぐに記事が流れてしまって気づかないからです。

スマニューにもビジネス インサイダー ジャパンは記事を配信していますが、一般的にキュレーションメディアでは有料の記事を配信する事は禁止されていますので、無料の記事しか見ることが出来ません。

このため、有料会員登録をしていても、なかなかSNSで有料記事に見に行くことが出来ませんでした。

ビジネス インサイダー ジャパンを有料会員登録する事になった経緯は、元々はとある記事がとても面白そうだったからなのですが(月額500年)、登録を開始して比較的すぐになかなか有料記事を読めないことに気づきました。

ビジネス インサイダー ジャパンがFaebookアカウントをあえて積極的に(と言って差し支えないと思います)持たないのは、主に二つの理由が考えられます。一つは編集部のリソース不足。もう一つは供給者側の論理として、もしかして「有料で購読している位なんだから、記事は自分でサイトに見に来るだろう」という想定があるのかも知れません。

また、ビジネス インサイダー ジャパンを他のコンペティターと思われるビジネス系Webメディアと比較して見ると、そもそも有料記事又は会員登録しないと読めない無料記事自体ががかなり少ないという事が分かりました。例えは2021年1月16日時点で、トップページにタイトルが掲載してある記事の本数を見てみましょう。

うち有料又は無料会員登録しないと読めない記事/TOPページでのタイトル掲出記事本数 (比率)

ダイヤモンド・オンライン 25/37 (68%)Facebook twitter
ビジネス インサイダー ジャパン 10/75 (13%) Facebookなし twitter
日経ビジネス電子版 16/78 (20%)Facebook twitter
<記事本数調査条件>
(1)ランキング、おすすめなどのタイトルが重複掲載している記事も全てカウントしています。
(2)タブ形式などクリック又は横スクロールしないと表示されない記事はカウントしていません。あくまでも上下スクロールで出て来る記事のみ数をカウントしています。
(3)PR等、広告記事はカウントしていません。
(4)記事を複数束ねた、特集タイトル名だけが表示されているものも、1記事としてカウントしています。
※「東洋経済オンライン 」は一般サイト無料会員サイトしかなく、有料サイトがないため調査対象に入れませんでした。ちなみにtwitterはあります。

これを見ると、そもそもビジネス インサイダー ジャパンは有料記事の本数が他メディアと比較してかなり少ない事が分かります。また、比率が近い日経ビジネス電子版の場合は、トップページから遷移する特集記事一覧ページにおいて、最新記事だけが無料非ログイン状態で閲覧出来、バックナンバーが無料ログイン状態又は有料会員ではないと閲覧出来ない記事構造になっています。無料ログイン状態では記事は月3本までしか閲覧出来ない事もあり、実際はユーザーエクスペリエンスとして数値以上にログイン・有料会員にウエイトを置いたサイト構造となっている事が分かります。また、Facebookのアカウントもビジネス インサイダー ジャパンだけが持っていません。

ビジネスジャンルのような特に読者層が忙しい人達の場合は、「いくら自分が有料で購入していても、面倒なものは読まない。行くのを忘れてしまう。そのうちもったいなくなって購読自体を辞める」のはそう珍しくない生活者行動ではないかと僕は思っています。これを覆すには、Webメディアに掲載されているコンテンツがよほど魅力的で、強烈な吸引力がある事が必要になってきます。現代社会はみな誰もが忙しく、見込み客の「可処分時間」の奪い合いなのです。

決して自分の個人的な傾向が社会のニーズそのものだ、ということを言いたいわけではないのですが、少なくともこの点に関してはそれほど間違ってないのではないかと思います。でなければ、どうしてグノシーやスマニューといったキュレーションメディアが大人気なのか。これも話は簡単で、要は、受け身で良く、面倒臭くない(わざわざ見に行く必要が無い)からです。

そう考えると、WebメディアがFacebookを活用するのはやはりマストではないでしょうか。ツイッターではあっという間に流れていってしまいます。

ということでビジネス インサイダー ジャパンは結構面白そうな記事が出ていたのですが、私個人の行動パターンとは合わないため泣く泣く辞めまして、新たにダイヤモンド・オンラインのダイアモンド・プレミアム会員になりました。

こちらは面白そうな記事をfacebookでガンガン告知してくれるので、「元が」取れそうです(セコい?)。

そしてこの一連の僕の選択からの教訓は、有料コンテンツも配信するWebメディアは、やはりFacebookアカウントを開設して、しっかり有料記事も配信した方が良い(して欲しい)、という事です。スマニューやグノシーでは有料記事は配信出来ません。有料記事も拡散可能で、リーチが高いfacebookもしっかり利用する事がユーザーが記事にリーチする上でとても大事になってくると思います。

私の会社ではいくつかのメディア企業のWeb戦略とサイト制作をお手伝いしていますが、単に「言われたとおりホームページ作りますので仕様下さい」という話ではなく、このような社会の動き、文脈の中で、いかに上手に波に乗っかりながら、自社(お客様の)メディアのマネタイズ、PVやユーザー数を増やすのか、という事を考え、ご提案するようにしています。

にしても、本当に数百年に一度の、とんでもない、根っこからひっくり返る革命の時代になったものですね。

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