「古来、○○は人事権者にこびるものだ」

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この記事読んだのですが、

  

   

その中で、ちょっと気になる記述がありました。抜粋しますと、

 「古来、官僚は人事権者にこびるものだ。仮に国家公務員の幹部人事を一元管理する内閣人事局を廃止しても、こびを売る相手が変わるだけ。問題の本質は志を捨て、こびを売る官が増えていることであり、筋を通す官僚を懐深く評価する政治家の度量の有無だ」

というものです。

官僚に限らず、一般企業においても、いやどんな組織においても、上司にこびを売る部下というのは一定数存在します。いや、全ての人が大なり小なりそういう要素を心の中に持っています。

100%こびない人など存在しないでしょう。

人間だもの((C)みつお)なのです。いかんけしからんぷんぷん!と言ったこところで始まりません。私もススキノで客引きに「シャッチョサーン!どうすかこれから!」と言われて「なんでこいつ僕のこと知ってるんだ!?」と驚きはしません。ススキノを歩くと皆社長になるのを知っています。

なので、問題なのは「こびを売る事」自体ではなく、上司の立場にある人がいかにこびをうられているかに気づき、適切な対処を取るか、という事に尽きるのではないかと思います。これは一般企業も政治家・官僚も変わりません。

そもそもこびを売る、とは、「気に入られるように振る舞う。相手の機嫌をとる。」という意味です。つまりその裏返しとして「自分の主義主張、意見と違っていたとしてもそこはどうでもよく、相手の考えにおもねる」という意味があります。

こびをうる事が、相手の気持ちに配慮する、という事であれば、それ自体はむしろ悪いことではありません。むしろ意思疎通の基本と言えるでしょう。私もスタッフの顔色を見て「あ、なんか今ごっつー機嫌悪そうだな」と思ったら頼むつもりだった雑用を自分でやったりします(力弱いので)。

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しかし、その度が過ぎてしまい、本来間違ったこと、正しくない事だと思ってそれには目をつぶって相手のご機嫌を取ろうとするのは本末転倒です。

政治家と官僚、という事でいうのであれば、問題の本質は、政治家の度量の問題ではなく(まあ、勿論多少はあるでしょうけど)、与党政治家がこびを売ってくる官僚に確信犯的に乗っかっている事であり(文章隠してもろくにおとがめ無しとか)、そもそも与党・官僚に緊張感をもたらすことの出来ない野党の責任なのではないでしょうか?

斎藤大臣がおっしゃる通り、官邸による大きなリーダーシップで政治を回していくことは時代の要請であり、私も内閣人事局は必要だと思います。

なので、この記事の本質は「野党がしっかりしろや」というこれまた果てしなく気の遠くなるお話なのかもしれません。

勿論、斎藤大臣は与党自民党の議員ですから、野党がしっかりしろとは言わないとは思いますが。

ところで、この斎藤大臣の冒頭の台詞をもう少し「意訳」すると、

「最近官僚がわしらにこびって来て困るよね。でもそれ内閣人事局っていう制度のせいじゃなくて、官僚の人材の質が下がってるせいだよ。それはわしら政治家が都合良く使ってるってのも一因かもしれないな。だから例え考え方の違う、言うこと聞かない官僚がいても、政治家としては度量を持って使いこなすことが官僚の質の劣化防止につながると思う」

という事かと思います。これ、実は言い方によっては斎藤大臣、結構踏み込んでますね。安倍総理ににらまれないのでしょうか。

あれ、そういえばこの大臣、最近なんかニュースで見たような・・・と思ったらああなるほど、こういう事ですね。なかなかの骨太な人のようです。

  • 石破派の斎藤健農水相が首相支持議員の圧力告白「辞表書いてからやれ」 – 産経ニュース
    自民党石破派(水月会、20人)の斎藤健農林水産相は14日、総裁選(20日投開票)で安倍晋三首相(総裁)を支持する国会議員から「内閣にいるんだろ。石破茂元幹事長を応援するなら、辞表を書いてからやれ」と圧力を受けたことを明らかにした。議員の名前は明らかにしていない。千葉市で開かれた石破氏の支援集会で述べた。

     斎藤氏は「ふざけるな。(首相は)石破派と分かってて大臣にした。俺が辞めるのではなく、クビを切ってくれ」と反論したという。その上で「首相の発想と思わないが、そういう空気が蔓延(まんえん)しているのを打破したい」とも語った。

与党自民党も、こういう「こびない政治家」を大事にする事が、大事なように思います。企業においても同様かと思います。


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