失敗から目をそらさない-やらかしちまった悲しみに(中原中也風)

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ビジネス雑感

かなり前のお話になるのですが、当時とある自社サービスを作りまして、比較的規模の大きなプロモーションを打つことにしました。

そこで珍しく、オンラインだけではなくオフラインで広告を打ってみたいと思い、あれこれ考えた結果、エリアを限定して日経新聞にチラシを入れる事にしました。

出来るだけキャッチーな内容にして、レスポンスレートを高めたい、せめて1%くらいは・・・といろいろと知恵をひねり、時間をかけ、スタッフに協力して貰いながら、およそビジネスらしくない、目立つ、文字だらけの、あえてセオリーを逆走った「ん、これなんだ?」と目にとまるような、チラシを時間をかけて作りました。

これが当時のチラシです。

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B4サイズでした。

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さて、その結果はどうだったかと言いますと・・・・無く子も黙るレスポンス件数でした。見事に0。かんっぺきに0件。インド人が世界に先駆けて発見したあの0を使った0件です。

さすがにこれは私も焦りました。勿論コストにウン百万円もかけた訳ではありません。ですが、スタッフからも何となく白い目線ビーム攻撃を受けている気がしました(ってか、多分そう)。汚れちまった悲しみに的な中原中也風挫折を感じたのは言うまでもありません(意味不明ですいません)。

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結論から言うと、この失敗からは、貴重な教訓をいくつももらう事が出来ました。今となってはやはりやって良かったと思っています。やって初めてわかることもたくさんあります。

しかし、当時はまだそういう心境ではなく、実際にそう思えるようになったのは、少し後のことです。スタッフがいつまでもその余ったチラシを机の上の本棚に置いたままにしてあったのですが、「頼むからそれはよ捨ててくれ~!」と心の中でいつも思っていました。オフィスでは出来るだけそのチラシを視野に入れない様にしていました。

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実は未だにしつこく、いや、大切に持ってくれているスタッフ・・・。

やはり失敗をきちんと直視し、反省し、次に生かす、というのは、ビジネスマンとして、あるいは人としてのもっとも基本的な事です。恥ずかしいから、責められるから、という理由で逃げていては、絶対に成長はありません。

そもそもものづくりをする立場の者は、自分が作ったモノは、作ったその瞬間、リリースした瞬間、過去のものであり、恥ずかしいものなのです。このスタンスを持っていない者こそが、実は真に恥ずかしい事だと思います。

素直な心が全てです。シナプスがいまいちなので、何度も同じ間違いをしてやっと学習できる私としても、今後とも努力してきたいと思っています。

他にも失敗は数多く・・・ユニクロの柳井社長のように「一勝九敗」といつかは言いたい。気に入ったら押してやってください→にほんブログ村 ベンチャーブログ ベンチャー社長へ

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