5月16日金曜夜11時頃、それは何の前触れもなく突然やってきた。
夜8時頃スーパーで半額お値引き品の寿司セットとイカリングフライを買って夕飯を済ませる。すると23時頃なにやらみぞおちの当たりが急に痛くなる。ぎゅーっと押されるような痛み。あれ?あれれ??どんどん痛みが強くなる。
ま、まさかさっき買ったお寿司セット半額割引にアニサキスがいたのか?!。どんどん痛くなる。どんなに姿勢を変えにも全く意味がない
こ、これはやばい、間違いない、兄貴!いやアニサキスだ!!。実は兄貴には10年前に一度ヤキを入れられており、その時は高濃度のお茶でセルフ胃袋洗浄をして撃退したと言う華々しい戦果をあげていた。
舐めんなよ!こちとら日曜から屈斜路湖でヒメマス釣りに行くんだ!短期決戦で勝負をつけるぜ!と言う事でまたしてもカテキン胃洗浄モードに突入する。しかし、この洗浄は実は全く意味がない事をこの時の僕はまだ知らない…。
0時半をまわったあたりになっても一向に効果がなく、どんどん辛くなる。もしかしてアニキじゃないのか?そういえば前回の時出ていた蕁麻疹がでない。
20回近くセルフ胃洗浄を繰り返すが一向に症状が改善してしない。何故だ?(そりゃそうだよ)。これでは日曜の屈斜路湖がオジャンだ(勿論事態はホントはそれどころではないのだが)。
救急車呼ぶか?いやいや、そんな大ごとじゃあるまい(大ごとだよ)。しかし、2時を回っても一向に事態は改善しない。どんどん辛くなる。くっ、、仕方あるまい、全ては屈斜路湖のためだ。恥を忍んで(謎)救急車を呼んでしまった。深夜だし近所迷惑になるのでサイレン鳴らさないで来て下さい、と言ったが無情にも「あー、ルールなんで無理っすね」と冷たくかつカジュアルにあしらわれる。友達かっ!勿論突っ込む余裕はない。
約10分後「おめーサイレン音に注文つけたらしいな。そう言うヤツには倍返しだ!」と言う感じでけたたましく救急車が登場。フラフラしながら自力で救急車に乗りこむ。「どうしましたか?」と聞かれる。あの電話で説明しましたよね・・・データ連係してないの?血圧を測り、症状的に心筋梗塞の疑いがあるので車内で心電図取る。血圧はかなり高いが心臓は大丈夫だった。
俳優の大杉漣さんが腹痛がすると言った後、急性心不全で亡くなった事が頭ををよぎったのでとりあえずホッとする。やはり兄貴だな!と、確信を深める(違うから)。
しかし話を聞くと行き先は夜間急病センターしかなく、応急措置しか出来ない、かつかなりの待ち時間がある、と言う話を聞いて「それならワンチャンもう少し自宅で粘ってリバース作戦にしたほうが兄貴を根治出来て日曜屈斜路湖いけるのでは?」と言う発想が頭をもたげる(アホ?)。なにしろたかが兄貴、わざわざ税金を使って急病センターに連れて行って貰うのも大業過ぎるし申し訳ない。
心不全の心配もない事がわかったので、家で大人しくしています、と家に戻ることにした。緊急隊員も急病センターの看護師さん(電話接続)も「20回以上も吐いてるんですよね?本当に大丈夫ですか?もしやっぱりダメだったら気にせず再度連絡して下さい」と言って頂き、家に戻った。
そして家に戻った後、5、6回リバース胃洗浄をした後、「あ、、これはあかんわ・・・」と観念してまた救急車を呼ぶ事になるのでごさいます。浅はかで大変申し訳ございません。流石にこの頃になると屈斜路湖が非現実的っぽい事を認めない訳にはいかないがまだ完全には諦めてはいない(流石)。
119番に電話をしたら、また1から同じ説明をする羽目になった。てか、着信番号で管理してないのか、、マジかよ。
そして「おめー二度も呼びやがって!くらいやがれ!」という感じで更にけたたましいピーポーがやって来た。そしてまた「どうしましたか?」と聞かれる。これもう3回目なんですけど、と思いつつ「お値引き品の寿司買ってから・・・」とイチから説明する。なんか恥ずかしいんですけど。
そして血圧と心電図を取り、流石に今回は観念して?札幌市医師会夜間急病センターに到着。この頃になるともう前屈みのフラフラ牛歩でしか歩けない。見かねた看護師さんから「車椅子使いましょうか?」と言われるが、謎の昭和のおじさん宜しく見栄張って何とか歩く。迷惑な客ですいません・・・。そしてまた血圧と心電図を取る。救急車とデータ一切共有してないのか・・・ICTもっと活用しようぜ…。点滴で鎮痛剤を処方して貰うが、気がついたら点滴は終わっていた。そして点滴が打ってるときだけ効いている感じで、痛みが全く取れない。
さすがにこの頃になると、これは何気に兄貴ではなく、もしかしてワンチャンヤバい病気なのでは?スキルス胃がんフェーズ3Bとか?と思ったがレントゲンでも胃に穴が空いてるとか重大な事態ではないとのコトだった。
急性胃炎かアニサキスかも知れないので、明日消化器内科の専門医に見てもらって下さい、との事。既に病院内には人影はなく、フラフラになって病院を出ると、もう午前四時過ぎで街は完全に明るくなっている。目の前のタクシーに乗って帰宅した。
と、これ今入院中のベッドで書いてますw
続く(カミスン)。
面白かったら押して下さい。→
にほんブログ村
コメント