その企業の文化や風土、価値観というのは大体創業社長が基盤になることが多い。そしてそれはどの会社でも意外とDNAレベルで染み付いており、そこにいるスタッフに大なり小なり例外なく影響を与える。
起業家はたった一人で仕事を始めて、それがやがて大なり小なり組織となる。いや組織とする、と言った方がいいかも知れない。
そうやって立ち上がった組織には一定の価値観が出来上がる。その価値観に同意できる、または同意できなくても共存できるスタッフだけが最終的に組織に残る事になる。なので普通「異分子」は残らない。それがまたその企業の価値観を再生産し、強固にしていく。なのでどの企業でも基本的には一定の同質性、傾向というのがある。これは良い悪いとは関係ない。

そして創業社長というのは実は経営においては楽な部分もある。誰にもその「正当性」や「正統性」「根拠」を問われないからです。オリジンであり、種火を灯した本人は組織における前提的な存在であり、最終的には全部自己(あんたの)責任で済む。
なので実は経営的に難しいのは後からジョインする形の経営者。いわゆる娘息子の二世や内部昇格、プロ経営者等です。
創業者とは違って「神通力」がないので、別な意味でかなりの難しさがある。古参の幹部や古株に言う事を聞いて貰わないとならない。ハンドリングにものすごい繊細さが求められる。が、繊細にやっていてはイノベーションは起こせない。イノベーションには破壊が伴い、破壊には正当性・正統性が問われるからです。そこをどう突破できるのかが経営者としての腕の見せ所だと思う。
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