恋愛に経営戦略は使える

スポンサーリンク

最近あまり本を読んでいないのですが、以前は良く経営戦略の類の本を読んでいました。それらを読んでいてふと思ったのは、経営戦略は恋愛に似ているというか、恋愛に使えるのではないか?という事です。

例えば定番の経営戦略に「競争を勝つために競争を避ける」「競合他社の資産を負債に、自社の負債を資産に変える様な戦い方が重要」というのがあります。

代表的な例で言うと、ソニーと松下の関係がこれにあてはまります。松下はいち早く「街の電気屋さん」を囲い込んだため、全国津々浦々まで強力な販路を持つことが出来ました。しかし、出遅れたソニーは、販路を十分に持つ事が出来ませんでした。そのため、ソニーは製品力でアピールし、お客さんに指名買いしてもらうしか、手がなかった訳です。

しかし、今や時代は変わり、家電を販売する力を持っているのは圧倒的に(大型)家電量販店です。ここを抜きにしメーカーは商売が成り立ちません。ソニーは結果的に、という要素もあるかも知れませんが、「街の電気屋さん」を松下と奪い合うのではなく、松下が既存の取引先に遠慮して営業に行けなかった家電量販店を開拓する事によって、松下との競争を避けながら、松下に勝つ道を探し出したわけです。

ここにおいては、松下の持つ強固な販売網は、「資産」ではなく「負債」に近いイメージになります(電気屋さんがいたらごめんなさい、他意はありません)。逆にソニーはそのような販売網を持っていなかった「負債」を、「資産」となるように生かした事になります。

そして、この考えは、このまま恋愛にも応用が可能です。例えばある女性が好きな男性が二人いたとします。A君はイケメン・実家は大企業のオーナーで金持ち・服装のセンスもいい。片方はB君、つまりあなたでです(不本意かも知れませんが、話の流れ上、あなたはB君という事で我慢してください)、容姿はどちらかというと普通、家は公務員、服装のセンスも特に良い訳でもない。さて、B君であるあなたは、どうやってA君に勝って、彼女をゲットできるでしょうか?

まず考えなくてはならないのは、A君と同じ土俵に上がっても、勝負にはならない、という事です。つまり「勝負に勝つために、勝負を避ける」という事がまず重要です。親にいって今更公務員を辞めて会社を興せ、などといったら、病院に連れて行かれるのがオチでしょう。お金が潤沢にないのなら、汗をかいてプレゼントを作る、誠意でアピールするなど、A君が金持ちの「ぼんぼんバカ息子」に見えてしまうようなアピールの仕方、という事が選択肢として可能なはずです。つまり、相手の「資産」を「負債」にしてしまう、「価値軸」事態を変えてしまうことが重要です。参考になりますでしょうか?もし今ちょうど同じ事で悩んでいる人がいたら、この手でがんばってください(いないかな)。

と、こういう本をいつか書いてみたいな、と思ったら、なんと昨年、サンクスで、まるっきり同じような視点の本が売られているのを見つけてびっくりしてしまいました。やはり同じような事を考える人はいるものですね。しかしパラパラと立ち読みして、少しほくそ笑んでしまったのですが(なぜ?)、結局本を書くこともなく、ここでチマチマ書いてます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました