無体物には力がある-行動理念と経営理念

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採用

当社には以下のような「行動理念と経営理念」というのがあります。なぜこれをここに書いたかという経緯については、別の機会にでもまとめさせて頂きますが、社内ポータルに掲載してあるのを転記しました。ご笑覧下さい。

経営理念と行動理念

経営理念(ミッション)

 私たちはインターネットというプラットフォームを通じて、
 人と人とをつなげて、つながる事によって、
 新しい価値を創造します。

行動理念

・考えて、考えて、考える。

 我々は在庫を持ちません。仕入れもほとんど起きません。
 つまり我々の「商品」は考えた結果、導き出されるもの以外、
 ほとんど価値を持ちません。
 裏を返すと、「考えた結果」こそが、唯一価値を持つものです。
 考える事こそが、我々の価値の源泉であり、
 存在理由であり、対価の根拠です。
 常に考えよう。
 それが常に考えた結果なのか、自問自答しよう。

・イノベーションこそ命。

 イノベーションにサイズは関係ありません。
 日常のささいな改善にも大きな意味があり、
 サイズは関係ありません。
 イノベーション無き者は市場から退出させられます。
 常にどんなイノベーションが実現出来るのか、
 意識をしながら仕事をしましょう。

・顧客を驚かし、感動させる。

 顧客の期待値を下回ってはいけない、のは最低限の事です。
 それには何の価値も持っていません。顧客の期待値に、
 後から追いつくのも同様です。
 顧客を驚かす事によって、我々の価値を、
 大きく認めさせる努力を常にしましょう。

 #下記に実例有り

・部分最適ではなく、全体最適の視点で取り組む。

 我々は全体を構成する部分であると同時に、
 全体そのものであり、部分と全体、両方の面を持っています。
 小さな部屋に閉じこもるのではなく、
 常にチームの一員である、という自覚の元に、
 貢献の対象は自分の業務だけではない、
 という意識の元、業務を遂行する事。

・恥を知る/プロフェッショナルとしての仕事をする。

 様々な条件によって、妥協を強いられることは少なくありません。
 我々は常に時間、予算、資源、様々な制約を受けます。
 しかし、その限られた条件の中で、
 「卓越した結果」を残さねばなりません。
 それこそがプロの仕事です。
 条件には誰もあがなえませんが、
 条件を言い訳に使うのは安易だ、
 という意識を持って仕事をしましょう。

・早いスピードを常に意識する。

 そのもの自体が良いものであっても、スピードが伴わなければ、
 大きく価値を損ねます。
 価値のあるものは、常に早いスピードを伴っています。
 「遅いけど、仕事が出来る人」というのを見たことがありません。
 「仕事が出来る人は、スピードの早い人」であり、
 スピードを意識して仕事をしよう。

で、なぜ今経営理念と行動理念なのか、なんですが。

 実はそのこと自体は、ずっと以前から考えていた事なのですが、
 当たり前の事を書いてもしょうがあんめえ、とか、
 書くならかっこよく書かないとな、でも、シナプス弱いしな、
 うまくまとまらんなぁ、
 さて、どうしたもんだべか、と思案しているうちに、
 あっという間に数年経ってしまいました。いや、ホントに。

 で、昨年くらいから、それを書かない事によって、
 具体的に現場レベルで、
 支障が出てきているように感じていました。

 当社における持つべき「価値観」とは何なのか?
 共有すべき"Same Picture"の像が、
 共有されていないのではないか、という疑問です。

 ま、これはある意味当たり前の事で、
 社歴の長い人は、有り体に言うとある程度どういう所で、
 私が「反応」するかとか、
 (性格も含めて)わかると思います。

 が、最近は新しい人も増え、

 「いや、そんな話聞いた事ないんすけど」

 という事が多くなってきていると思います。

 先を見据えてみると、
 やはり「形」として何か残しておいた方がいいだろうと。
 いちいちニューフェイスに説明も出来ませんし。
 個別の現場で価値観に基づいた話は適時すると思いますが、
 やはりエッセンスをひとまとめにしておくことがまずは大事だろうと。

 そこで、私がとても大事だと思う価値観を、
 会社として今一度、何かドキュメントに落とすなりして、
 共有しなければならない、と感じていました。

 それがこれです。

 しかし、私も正直、もう少し皆さん並に賢かったなら、
 ばしっと一発で決めるところですが、
 残念ながらそうもいきません。

 なので、走りながら考える、といういつもの方法で、
 最終的にきちんとした形になれば良い、 という判断で、
 あえて不完全な形でまずはリリースする事にしました。

 経営理念自体は、創業当時に考えたもので、
 これは普遍的なものだと思っています。

 考えた、ってよりは、
 肌で感じてきて、またいろんな意味で、
 その恩恵を享受してきた立場としての実感でもあり、
 当社を始める際に作りました。

 その下の行動理念については、
 当社が年数を経る中で、考え、得たものです。
 これからもどんどんチェンジしていくと思っています。
 そうやって、こなれていくようにしたいと思っています。

 「顧客を驚かし、感動させる」

 これの典型例がこれですね。

 http://www.digital-farm.com/solution/abs/

 当時、これを作るのに、クライアントとは、
 簡単なうち合わせを1回しかせず、
 後は全部社内で「べき論」から組み立てました。
 クライアントテストで初めて担当に見せました。

 授業のコース/先生/会場/受講者数
 には相関関係があり、その前提で組み立てる「べき」だ等、
 顧客にはほとんど聞かずに、組み立てました。

 まだうちが4人くらいしかいなかった頃です。

 作り的には、決して最上級、というものでもなく、
 勿論細かい点で改善点は多々ありました。
 納期もありますしね。
 しかし、当時の我々の力の割には、
 なかなかのクオリティで出せたと思っています。

 担当者に見せたときに、本当に驚かれました。
 すごいと。

 その担当者は本当に驚いたらしく、
 実はその後、出入りしている別の会社に、
 これと同じもの作ったらどれくらいかかる?
 と質問したそうです。

 そしたら、どの会社も、
 2ヶ月でその予算でこのクオリティの仕事をされたら、
 都内の会社はどこもつぶれてしまう、
 とびびって言ったそうです。

 後からうれしそうに教えてくれたのですが、
 私もまたそれを聞いて、とてもうれしく思ったのを覚えています。

 ここからは、別に嫌みじゃないのですが(ホントよ(うふ )
 残念ながら、当社が大きくなるにつれて、
 この様な機会が減りつつあるのではないか、
 という疑問、反省があります。

 原因や理由は様々ありますが、
 結局の所、誰の責任かというと、私の責任です。

 最近○○さんが顧客満足度キャンペーンと書いていますが、
 まさに今当社に必要なのはそれだと思っています。

 クライアントに隷属する訳ではありません。
 しかし、クライアントの価値を無視した独りよがりや、
 「雑な仕事」もまた同様に、我々は断固拒否します。

 私は今一度、
 このような評価をもらえる会社にしたいと思っていますし、
 みんな一人一人の努力が、
 きちんと結果に結実する会社にしたい、と強く思っていますし、
 そのために必要な具体的な行動をしていきたい、と思っています。

 これらの理念はその小さな一歩ですね。

 よろPくね(うふ)

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