フューチャースクールのフューチャーは?

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ビジネス雑感

政府の事業仕分け第三弾が始まっていますが、先日ニュースを見ていると、おや?というのがやり玉に挙がっていました。

という代物です。「フューチャースクール?」果たしてどんなものかと、いろいろと調べると、一言で言ってしまうと「学校に無線LAN引いたり、タブレットPC置いたり、高機能なホワイトボードを置いて教育に生かしましょう」という事のようです。

今のご時世、国内のほぼ全ての世帯にWii やDSがあるというのに、そもそもこれのどこがフューチャーやねん、と思わず突っ込んでしまうような内容ですが、新しいモノの導入に保守的な業界のせいか、おそらくこれでも十分フューチャーなのでしょう。

私の住まいの近所にも小学校等があるのですが、中に入ると、未だに隔離されたようなPCの視聴覚室があり、普段から慣れ親しんで使っているという感じでは全く無く、むしろ「非日常」のような扱いになっています。私が子供だった頃とほとんど変わっていません。すごいですね。

いくら政策を立案しようとも、現場でこのようにPCを「神棚扱い」している限り、子供達はこれからも教育現場ではなく、自宅の居間でITとは何なのか、という事を学んでいくように思います。


で、このフューチャースクールですが、報道をよく読むと、元々は前回の事業仕分けで「予算計上見送り」扱いになったシロモノで、以前の名前は「ICT利活用型教育の確率支援事業」というものだったそうです。いわゆる看板の掛け替え、ゾンビ案件だったわけです。


しかし、八ッ場ダムに8000億円のお金を使うくらいなら、こちらに使う方が、個人的にはよほど有意義だと思うのですが・・・。ちょっと古いですが、総務省の調査によると、平成15年の日本の小学生の総人口は720万人です。今はもっと少ないでしょう。これに一人1台10万円のPCを配布したととしても7200億円にしかなりません。勿論学校の備品ですから、あげるわけではありませんから、毎年買う必要は無く、数年は使えるでしょう。

つまり、ダム1つ作る予算で、日本中のありとあらゆる小学校にPC(iPadでもいいですけど。それだともっと安く済みますが)が行き渡っちゃうわけです。

現実的にはITを活用した教育に当たって一番の課題は、ハードというよりは、教員への教育じゃないのかなと思うのですが、にしても、あえて乱暴に言ってしまえばたかだかダム一つ。なんだかソフトバンクの営業マンみたいな感じですが(何ももらってまへん)、お金とは稼ぐのは難しい、有意義に使うのはもっと難しい、とは良く言われたモノですが、まさにそれを実感するお話ですね。私も一納税者として、しっかり有意義に使って欲しいと切に思います。雀の涙しか払ってないすが・・・

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