他の業界は15年。こっちは3年-コダック破綻に思う

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ビジネス雑感

コダックがとうとう破綻してしまいました。

  • [フィナンシャルタイム]「イノベーションのジレンマ」に負けたコダック
    通説に従うと、コダックは単にデジタル時代の新たな犠牲者にすぎない。これは半分しか真実ではない。より有益なもう半分の真実は、デジタル時代とはやや意味が異なる破壊的技術という概念にかかわる。

     正確に定義すると、破壊的技術とは、既存バージョンよりも廉価で、最初は性能が劣る技術のことだ。大企業にとり、破壊的技術は深刻な文化的問題を引き起こす。というのも既存企業は顧客が求める最高品質の製品を提供することで今の地位を築いてきた。安くて質の低い代替技術に直面しても、既存企業はその技術に経営資源をつぎ込みたがらないのだ。

その昔、カメラ小僧だった頃、フィルムと言えばコダックか富士フイルムかコニカか、という感じでしたが、あの黄色い小さなパッケージは何となく舶来品の高級感を漂わせていたものです(個人的にはコニカの鮮やかな発色の方が好きでしたが・・・)。

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カシオがQV-10という世界初のデジカメ(今や当たり前ですが、銀塩フィルムを使わない)を出したとき、すぐに買ったのですが、手にとって使った瞬間、フィルム代を気にせず撮れる!という事にひたすら深く感動を覚えると同時に、そう遠くない将来、間違いなく全てのカメラはデジカメに置き換わる、と強く確信しました。

今の大手フィルムメーカーは将来どうするつもりなんだろうなぁ、根こそぎ売上無くなるよな、と人ごとながら余計な、そして私にされても特にうれしくもないであろうかつ私の事などどうでも良いだろうしそもそも知るよしもないでろうとにかく余計な心配をした記憶があります。そして時代はその通りになりました。

結果的に富士フイルムは自社のコアを見つめ直し、医療、健康食品、化粧品、液晶パネルの保護材等の素材化学分野に打って出て見事デジカメの嵐を脱出する事が出来ました。しかし、コダックはデジカメの嵐で沈してしまった訳です。

カメラ業界は結局のところ15年かかってこのような根こそぎ変換が起きたわけです。しかし、IT業界から見ると、ずいぶんと気の長い話しだなぁ、とも感じました。

おそらく我々の業界だと3年程度で根こそぎ変わってしまうと思います。ホント気の抜けない業界であります・・・。

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