先日、Xで相互フォローしていただいている(Xの絡み以外、直接お会いしたことはありませんが)藤原社長がこうつぶやいているのを見かけました。
Xを通じて認知され、顧客になってくれたり、取引先になってくれたり、採用できているからです。各領域でのマーケティングコストが節約できているし事業によって利益も得ています。 https://t.co/ThQ6fhaliX
— 藤原正明@大和財託 資産価値共創業 (@fujiwaramasaaki) March 2, 2025
藤原社長さんはITではなく最近好業績イケイケンドンドンの不動産業界の方です。また同じく私が相互フォローしているサムライ関係のお仕事の方も、個人的にXを通じて営業的に案件を獲得しているというお話を個人的にしばしばお聞きします。
中には軽く炎上した方が新規の顧客から問い合わせが来て、営業的な効果が高いという方もいらっしゃいます。炎上が営業(自社認知効果)に聞くって、実は以前星野リゾートの星野社長も同じ事を言っていました。

YouTubeの自動字幕なのでちょっとおかしい
一般的にSNSはtoCのビジネスモデルには強くtoBには弱い、と言われています。しかし上記の通り不動産関係・法人関係でも活用していらっしゃる方もいます。この辺は業界と活用スキルによってかなり変わってくる、という事なのかも知れません。
営業ツールとしての実績
ではIT業界である私の場合はSNSの運用実態と営業効果はどうなのかというと、大体こんな感じです。
X(旧ツイッター):受注実績はゼロ。発注実績は結構ある。
facebook:受注実績は結構ある。発注実績は全く無し。
LinkedIn:アカウントあるだけでほぼ使ってない
Instagram:ビジネスでは使ってない
つまり、Xとfacebookを使っているが、役割というか実績は全く真逆になっています。
X(旧ツイッター)の場合
Xの場合はどちらかというとお仕事を頂くというより、お願い出来る人開拓に使えるな、という感じです。勿論営業効果を狙ってかなり使ってはいるのですが、問い合わせは全く来ないです(ヘンなところからの逆営業提案はたまに来ますが)。マーケットにそもそも見込み客(ホームページ制作やシステム開発を依頼したといううお客様)がいない印象があります。
そしてお仕事をお願いする方ですが、何回かWebデザイナーさんなどにお仕事をお願いした事がありますが、明らかに「あたり」でした。ビジネスマッチングサイトよりもかなり確度が高い印象です。
これはXの場合「その人の人となりが見える」というところが大きいのではないかなと私は思っています。オンライン上のやりとりであったとしても、結構人格、人となりって見えるものです。専門職は能力・スキルも大事ですが、同じ位人格・人柄も大事です。人柄がかなり透けて見えるので、そういう意味で選考にハズレがないのだろうと思っています。意外な効果効能です。
facebookの場合
facebookの場合は逆に「ちょっとお仕事手伝ってくれませんか?」「こういうこと出来ます?」と友達になっている方からのDMチャットでお声掛けを頂く事がたまにあります。頻度は正直非常に少なく、1年に1件あるかないかくらいです。が、そのインパクトはかなり大きく、割と大きめかつ継続的なお仕事が多い印象です。ありがとうございますだ。
お声掛け頂く方は勿論「友達」になっている方ですが、私は基本誰ともそんなに頻度高く直接会うことはほぼ無いため、一般名称でいう「友達」(=friends)というよりは「知り合い」(=acquaintance)に近いかも知れません。
元々facebookの運用方針として、基本的に一度でも直接合った事のある人しかお友達にならないようにしていました(最近はちょっと変えていますが)。そしてこう見えて実は人見知りなので今見ると363人も友達がいる事になっているのですが、自分の体感的には実生活の友達って5人くらいしかいません。少なっ!
恐らくなのですが、それなりの関係性を前提としての「お友達」になっており、facebookでは割と個人的なことも含めてよく書いています。なので私がどんな価値観、素性の人なのか割りとよく分かるので「これならちゃんとお仕事やってくれるかな」と信用して貰いやすいのではないかな・・・と思っています。
ちなみにfacebookでは仕事と個人的な事は1:1か1:3くらいの比率で書いています。ちなみにXではビジネス狙いなので、個人的なことは極力書かないようにしています。比率的には仕事:個人=9:1という感じです。
他のIT企業はどうなのか?
他の同業のIT会社の社長さんとは「SNSが営業ツールとして役立ってます?」という話は正直したことがありません。だたあまりそういう話も聞かないので、恐らくあまり役立ってないのかなぁ、という印象です。またそもそも周りで私くらい、毎日がっしり使い込んでいる社長さんをあまり見たことがありません。
もし効果があれば、それなりにコメントを聞く機会はあるはずですが、親しい同業他社の社長さんからも一切聞いたことがありません。今度聞いてみたいと思いますが、恐らくそもそもそんなに使ってないのではないかな・・・と思います。
営業の効果は二種類
営業ツールとしても、基本的には(1)直接的効果(2)間接的効果に分かれます。(1)の直接的効果は勿論直に案件のご相談が来る、というものです。私もここは重視しています。自分が手を上げるのではなく、お客様が自ら手を上げてくるわけですから確度はかなり高いという事になります。
(2)はどちらかというと営業支援的な効果でしょう。オフラインで商談をしていてこの会社よさげだけど、ここの社長さんや担当はやべえ奴じゃないかな、と思ってSNSをチェックする形です。
採用時において人事担当者が求職者のSNSをチェックするのはしばしばあると思います。なので商談時においてお客様企業側が、受注側企業、というかその担当者のSNSをチェックするのは、それなりにあるのではないかと推察しています(ちなみに私はほとんどやりません)。私なんか発言見られたらかえってマイナス効果なのではと怯えながら日々投稿しています(じゃあすんなよ)。
まとめ。SNSは営業に役立つか?
ということで個人的なまとめとしては「営業にSNS活用はかなり役立つが、業界や個人差がかなり大きく、何を使うかによってもかなり大きく変わる」という事ではないかなと思います。
結局は論より証拠。是非活用してみてください。ノウハウは膝小僧ぶつけながら活用した人にだけ蓄積します。それこそがSNSの最大の効果効能です。
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