クラマーズ・ハイに見る仕事のプライドとは?

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昨年公開された原田監督のクライマーズ・ハイですが、見に行こう、見に行こう、と思っているうちに上演が終わってしまいました。

そこでDVDの発売を待っていたのですが、2009年元旦リリース、という事で、早速購入しました。ものすごい名作の予感があったので、これは借りるのではなく、買わなくてはならない、と思っていました(私は滅多にDVDを買いません)。

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クライマーズ・ハイ デラックス・コレクターズ・エディション [DVD]
(上記写真はポスター)

私は映画はそんなに詳しくないのですが、以前原田監督(とは最初知らなかったのですが)の金融腐蝕列島 呪縛を見て、すごい!と深く印象に残っていたので、クライマーズ・ハイを見るのを非常に楽しみにしていました。

で、見たのですが、おもしろい・・・おもしろすぎる・・・まさに引き込まれるようにあっという間に見た、だけではなく、そのまま続けて二回も見てしまいました。作品全体を貫く良い意味での緊張感がびしばし伝わってきました。何度見ても飽きません。買って本当に良かったです。一生ものだと思います。

この手の作品は気をつけないとドキュメントみたいになってしまったり、残酷なシーンばかりが強調されてしまいます。本作品では事故のそういったセンセーショナルさは極力抑えつつも、未曾有の大事故の悲惨さや悲しみをきちんと表現し、その中で新聞記者の生き様やぶつかりあいを描く、という非常に難しい内容だったと思うのですが、素晴らしい仕上がりになったと思います。

例えば新聞社内での撮影では、記者をエキストラではなく、全部役者をそろえ、一人一人の経歴やあだ名、趣味といった設定を行い、時間帯によってこの部署の誰はどう動くのか、個々人がきちんと演じる。その中で主役が演じる事によって、非常にリアリティと臨場感のあふれた空間を作り出しています。

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また、単にいけいけどんどん記者のやったぜいえい!サクセスストーリー、というアメリカンな展開ではなく、様々な矛盾の中での記者達の葛藤、挫折、希望、誇り、そういうものがより物語を深く重層的にしており、感情移入しやすい要素がちりばめられています。

見ていて胸を打たれたシーンの一つが、主人公の全権デスク、悠木(堤 真一)が、

「キタカン(北関東新聞社)のプライドの話でしょ!?」
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と熱く言い放つ場面です。先のリンクで画面左側にある本予告のFLASHにも出てきます。

最近社内で、

「デジファのプライドの話でしょ!?」

と半分ネタっぽくスタッフに話をしているのですが、私も主人公の悠木のように、誇りを持って仕事をしているだろうか?しなければならない、という事を強く思いました。

実際の事故がモチーフになっていますので、単にシナリオ作って撮影、ではなく、JALやご遺族の方を始め、膨大な関係者の調整作業が必要だったろうと思います。原田監督だからこそ出来た作品かも知れません。

「クライマーズ・ハイ」。一生懸命、少なからずプライドを持って働いている男女に、是非見て頂きたい作品です。真剣に取り組んでる人ほど、感じる事が出来る作品です。私もまた折に触れ見たいと思っています。このような作品を見ることが出来て、本当に幸せです。

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