謝りながら利用する乗り物の価格設定への疑問

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ビジネス雑感

しばらく更新が滞ってしまい、申し訳ありません。多分こんなに更新しなかったのはこのブログを開始以来、初めての事です。全国100万人の当ブログファンの方、大変お待たせいたしました(をいをい)。いろいろと惚けているうちに、こんなに間が開いてしまいました。油断なりませんね。

で、早速本論。しばしば札幌市内でタクシーに乗る機会があるのですが、すると、かなりの高確率で、このシールを見かけます。

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いわゆる5,000円以上料金がかかった場合は、料金を30%引きにするというものです。北海道では数年前に、このような料金体系が導入されました(他の地方はどうなのかな?)。確かその代わりというと何ですが、同時期に短距離は値上げをしたような記憶があります。少なからずのタクシー会社が、この料金体系を採用したように思います。

現実的な利用実態を知らないので、何とも言えないのですが、私はこのシールを見る度に、料金体系の設定をそもそも間違ってしまっているのではないか?という気がしてなりません。

地方都市において、タクシーで一回5,000円以上使う人は、「普通の人」ではなく、恐らくそれなりに裕福な、えぐぜくてぃぶな人ではないかと思います。そのような人達は、少しくらい高かろうが安かろうが、あまり料金のことは気にしないはずです。つまり、裏を返すと単に30%分を取りっぱぐれてはいないでしょうか?確かに30%引きは大きく、5,000円のところが3,500円になるのは嬉しいですが、「普通の人」が「じゃあタクシーにするか」というと、これはもうかなりの確率でやはり公共交通機関を使う気がするのですが・・・。

他方、タクシーというのは、私も未だにそうなのですが、近場の利用だと「すいません、近くなんですけど・・・」と、なぜかお客さんの立場なのに、平謝りに謝りながら利用させていただくという極めて特異な市場です。恐らくこういう人、私だけではないのでは?

「すいませんすいません、近場の利用なのに乗ってしまってすいません、えへへ、どうぞゆるしてくださいね」的に、お客なのになぜこんなに謝りながら乗るのか、未だに自分でも解せないのですが、それはさておいといて、タクシーの収益を上げようとするのであれば、当然のことながら利用客の利用頻度を上げて貰うことが大事になってきます。つまり、「近場でもガンガン利用してもらう」ようにしむける事がまず大事な訳です。それが収益を極大化させる事になります。

しかし、そこで値上げしてしまっては、むしろかえって利用から遠ざかってしまいます。どんな商品、サービスでもそうですが、売上を上げていくためには、お客さんの利用頻度を上げさせる、利用する「癖」をつけさせる、常習性を持たせる、という事が何よりも大事になってきます。

この遠くは値下げ、近場は値上げ、というタクシーの新価格体系は、どう考えてもそこに逆行している気がしてならないのですが、皆さんいかがでしょうか?

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