人に仕事をつけるのではなく、仕事に人をつける

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どんな業種でも、どんな規模の会社でも、やはり仕事の出来る人、というのはいます。そして、仕事が出来るが故に、その人に仕事がどんどん集まってきます。経営者から見ると、このような「出来る人材」というのは、スーパーベリーありがたい存在なのですが、他方しばしば問題も起きてきます。

つまり、どんな仕事でもそれなりにきちんとこなしてくれるため、その仕事をそもそも会社の中でどう位置づけて、対処すべきなのかしないべきなのか、という本質的な考察や対応をしばしばすっとばしてしまうのです。

またその結果、「あれ、あの人は最近何をやってるんだろう?」という事もまま起きてしまいます。結果的に何か問題が起きたときに、気づくのも遅れてしまいますし、対処にもブレが出てきます。忙しい人はますます忙しくなりますから、本人も当然大変です。

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しかし他方、人に仕事をつけるのではなく、仕事に人をつけると、その人が何をやっているかわからない、という事はほとんど起きません。人が変わっても、仕事として行うべき事は変わりません。マネジメントがしっかり機能しやすくなります。異常を素早く検知することも出来ますし、何かあっても素早く対策も打つことが出来ます。

上記のお話は、実によく組織にありがちなお話なのですが、弊社もご多分に漏れず、しばしば同じような事が起きます。最近業務改善について、いろいろな体制や役割分担の変更、改善を行っているのですが、その時の私の考える原則の一つが「人に仕事をつけるのではなく、仕事に人をつける」という事です。

もちろんそれほど大きくない会社で、何もかも分業化していては、コストとしても合いませんし、むしろ非効率です。また、個人の能力に依存する部分は必ず残ります。しかし、基本的な機能、役割とその分業体制というのは、きちんと構築するのは当然ですが、かつそれを定期的に見直していく体制を作っていく、という事が大事だと思っています。

1+1を10にするつもりはありません。現実的には今のうちでは不可能でしょう。でも2は無いですし、1.4は論外です。せめて4くらいにはしたい。そのためには上記のような「人に仕事をつけるのではなく、仕事に人をつける」方針がとても大事だと思っています。(ま、私はよく一人で0.5だと突っ込まれますが・・・)。

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