トランプ次期大統領と共産党員の魚屋のオヤジが思い出させてくれた大事な教訓

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ビジネス雑感

先日、テレビを見てたら、時期米国大統領のトランプ氏が国防長官に、退役軍人のジェームズ・マティス元中央軍司令官を起用する方針だ、というニュースが流れていました。

 

ジェームズと言われても、ブラウンがボンドかカー用品のジェームズ(先日スタッドレス買いました)くらいしか知らない私としては「ふーん」という位の感想しか無かった訳ですが、続けて流れてきたコメントに耳を疑いました。

 

「ジェームズ・マティス元中央軍司令官は以前現役時代、記者会見で「人を打つのはたまらなく楽しい」と発言をして物議を醸した強硬派として知られており、「狂犬」というあだ名がついている人物です」

 

人を撃つのが楽しい?SMバーでムチで打つレベルじゃなくてリアルに銃で撃つ方だよね?ガチ狂犬!?問答無用で完全に基地の外じゃん!やべえよ!さすがトランプぶっ飛んでるぞ、ホントに4年以内に戦争とか起きるんじゃ無いか?

 

とびっくり仰天しました。実際その後のWebメディアを見ても、

 

CNN.co.jp : トランプ氏、国防長官にマティス氏と明言 「狂犬」の異名 – (1/2)
・・・ただ、05年には米カリフォルニア州サンディエゴで米軍隊員に対し「ある人々を撃つのは楽しいものだ」と語り、物議を醸したこともある。・・・

 

米 新政権の国防長官にマティス元司令官起用へ | NHKニュース
・・・一方、歯に衣着せぬ物言いで物議を醸したこともあり、対テロ戦争のさなかの2005年には「アフガニスタンで悪いやつを撃ち殺すことは、このうえなく楽しいことだ」と発言して批判を浴びたこともあります。・・・

 

国防長官にマティス氏  :日本経済新聞
・・・マティス氏は「狂犬」の異名をとり、かつて「(敵を)撃つのは楽しくてしょうがない」と発言し、厳重注意を受けたことがある。・・・

 

と同じようなニュアンスです。ガチで基地外じゃん・・・なんて時代なんだ、、と思っていたのですが、ところが、昨日日経を見たら、あ、あれ?

 

トランプ安保、強硬色 アフガン・イラク従軍制服組が主導
・・・かつてアフガンの従軍について「ベールを着けていないからと5年間も女性を殴りつけた連中がいる。そんな連中を撃つのは楽しくてしょうがない」と発言し、厳重注意を受けた。・・・

 

無差別に人を撃ち殺すのが心底楽しいモノホンのケダモノ基地外じゃなかったの?楽しいとは言ってるのは変わらないけど、なんかちょっと受ける印象が少し?違うのでは・・・。

 

他も調べてみると、

 

国防長官にマティス氏=元軍司令官、文民統制の逸脱懸念-トランプ次期米大統領:時事ドットコム
・・・指揮官としての手腕を高く評価される一方で、「アフガンでベールを着用しない女性に暴力を振るう連中を撃つのは楽しい」などの発言で物議を醸したことがあり、「狂犬」のあだ名で知られる・・・

 

【米政権交代】国防長官にマティス退役大将 「狂犬」のあだ名も – BBCニュー
・・・「アフガニスタンに行くと、ベールをしなかったからと女を5年間も叩き続ける連中がいる。そんな男はそもそもろくな男じゃないんだから、そういう連中を撃つのはむちゃくちゃ楽しい」と、マティス氏は当時述べた。・・・

 

などとどうも無差別殺人切り裂きジャックも真っ青リアル基地外、というわけではなく、本人なりにアメリカンカウボーイ保安官的な正義感と価値観に基づいて行動している事が覗えます。

 

国内の報道は恐らく米国のメディアをなぞっている可能性が少なくないので、米国のメディアも調べたかったのですが、時間もないですし私のI am orange juiceな英語力では限界がありますのでそこまでは見送りましたが、いずれにしても「人を撃つのが楽しい」という神経は理解しがたいですし、全く共感も出来ません。ですが、いかがでしょう、ちょっと文章から受ける印象が違うと思いませんか?

 

この件で、まだ若い20代の頃を久し振りに思い出しました。

 

当時活字中毒だったこともあり、ふと思い立って、朝日読売毎日道新赤旗と主要な新聞を一時的に全紙購読してみた事がありました。ちなみに赤旗は当初構想外だったのですが、ちょうど近所の魚屋のおっさんがノルマあるので取ってくれとやって来たので義理で取りました。田舎になると、社長とは言え社員は自分の奥さんだけという体であっても、本来であれば資本家の手先であるはずの魚屋の社長が共産党員というのも珍しくありません。村上春樹の小説でも共産党員の歯科医を世界中から集めたらバス1台分くらいにはなりそうだと言っていました。共産党員の魚屋ならバス3台分くらいはいそうです。やれやれ。

 

まあ、それはともかく、安月給だったことも有り、購読料がつらくてすぐ辞めてしまったのですが、採りはじめてすぐ紙面を見てびっくり仰天しました。

 

トップの一面に来る記事が、各紙によって毎日全く、全然違うのです。

 

勿論社会的な重大事件などがある日はほぼ同じになりますが、そもそもそのような事は滅多にありません。

 

毎日全然違う一面のトップ記事を見て、どの紙面にも「編集方針」というのがあり、トップに何を持ってくるかは、どうやらそのメディアの持つ「価値観」と少なからず関係があるらしいという事を知りました。てっきりいつもほとんど同じだと思い込んでいたので、そのことは結構な驚きと共に記憶に残っています。

 

芸能人や事件の当事者が「編集で面白おかしくコメントを切り取られて使われる」と怒っているお話はしょっちゅう聞きますし、そういう恣意的な事、作為は常に起こりえることだと、今の私は当然分かっているつもりです。

 

しかし、メジャーなメディアに日常的に触れていると、やはり気付いたらいつの間にかテレビでやっていたから、新聞に書いてあったから、と、無条件に疑いもせず信じてしまう事は起こりえるなと、改めて再認識しました。

 

最後は結局自分の頼りないひ弱なシナプスだけが頼りです。その事を改めて思い出させてくれたトランプ、そして共産党員の魚屋のおっさんにサンクスです。


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