コアとノンコアの境界線の先に-ソニーとデュポンは何が違うのか

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ベンチャー・経営

デュポンと言えば、世界最大級の化学品メーカーで、私たちの生活の様々な部分に商品が入ってきています。例えばテフロン加工されたフライパンなどは典型例ですね。

 

 

最近では農業関連事業の比率が上がってきており、売上比率は全体の3割を超えています。種子の開発生産など、農業の会社としてコアをチェンジしようとしており、「食料」「脱化石燃料」「安全」がキーワードだそうです。

 

そしてびっくりすることに、テフロンなどの高機能化学品部門-直近の売上が6,800億円、営業利益が1,000億円、全体に対する売上比率が2割近い-この本流ど真ん中のコア事業を、バイオ中心とした今後のコア事業との関連性が薄い、との理由で(!)近いうちに本体から切り離し、売却するというのです。

 

これには本当に驚かされます。普通の会社で売上も営業利益も2割近い事業を「うちの未来図ではノンコアなんで売り払ってコアに集中するわ」と言ったら猫も杓子もうちのポチも反対の大合唱ワンワンワン!!です。

 

デュポンは1802年創業の200年企業ですが、今現在売上の1/3が新製品で占められており、その点で常に自らを変えていくDNAがしみついているのかも知れません。にしても、すごい話ですよね。

 

私はこの話を聞いて、ソニーの出井元CEOの事を思い出しました。

 

出井さんがイケイケだった当時、グループ企業で稼ぎ頭の超親孝行息子であるソニー生命をノンコア事業として位置づけ、売却してコアに集中投資しようという構想を掲げた事があったからです。

 

私もこの話を当時聞いて「何血迷ってるのか。売上も利益も手放してどうするの」と思っていたのですが(結局ソニー生命はいろんなところからの反対でグループにとどまる事になりました)、今となっては、逆に中途半端に「副業」で稼いでたから危機感が欠如したのではないか、という見立ても可能です。

 

海外の大手企業にはこういうコア、ノンコアをはっきり切り分けて、ばっさりやってしまう企業が少なくありません。そして実際に経営としても結果を出しています。

 

他方日本の場合はやろうとすると、社長がその事業部にいった先輩社員の顔を思い出したり、「浪花節だよ人生は」と言いだす輩がいたり、どうしてうちがノンコアなんだ!稼いでるじゃないか、とゴネ出す者ありと、なかなか決断が出来ません。

 

私は正直コアとノンコアの境界線の定義や、どちらの方法が正しいのか、という事についてはよくわかりません。ただ、先日書いたエントリーの通りで、顧客を起点に考えれば、大体方向としてはあってる確率は上がるじゃないかなと思っています。

 

組織もいじること自体が目的ではなく、顧客や社員等、ステークホルダーを幸せにする手段に過ぎないのですから。

 

しかし、いずれにせよ、CEOに強力なリーダーシップと決断力が要求される事は間違いありません。

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