東京国立博物館の特別展「美を紡ぐ 日本美術の名品 ―雪舟、永徳から光琳、北斎まで―」に行ってきた

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ビジネス雑感

さて、GWまっただ中です。皆さんいかがお過ごしでしょう。

私は基本仕事ですが、ちょいちょいお休み頂く、という感じです。つい先ほど東京国立博物館の特別展「美を紡ぐ 日本美術の名品 ―雪舟、永徳から光琳、北斎まで―」を見てきました。

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実は私は東京国立博物館というのは今まで気にはなっていたのですが、一度も行く機会がありませんでした。あんなにどでかい建物だったのですね。びっくりました。もっと小さいのかと思ってました。

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「紡ぐプロジェクト」というのはテキストを読んだだけでは結局何をするのか要領を得ない内容だなと思ったのですが、この展示会に行って、やっとその輪郭がわかったような気がします。

最近は美術館もわずかではありますが、写真撮影、拡散がOKなところが出てきました。美術業界は何やら古くさい匂いがしますので、「撮られると(価値が)減る」「来場者数に響く」という時代錯誤の考え方もまだまだ多いのでしょうか。むしろその逆でネットに乗っけた方が来場者数も増えると思うのですが。

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撮影の注意書き。

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会場を回りながら、何点か撮影可能なものを撮ってきました。

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ハニワハオ!!(いやなんとなく・・・)

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「どうだい、2千年前にもアフロあったんだぜい。似合うだろう?」と言ってるかどうか知りませんが・・・。

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この展示会は正直なところ、規模も小さく、好きな画家もそう多くは無かったので(北斎はかろうじて1枚ある程度)大して期待もせずに行ったのですが、これがなんとまあ大当たりでした!以下、どの辺が大当たりが解説しましょう。

 

1 有料オプションの音声解説がかなりの作品にあった。
何しろ出展数自体が偉いこじんまりとしてたせいなのか、かなりの作品に音声解説がついていました。通常この手の特別展では、音声解説は一部の作品にしかつかないことがほとんどですので、これは嬉しかったです。オプションの音声解説はどこの特別展も判で押したように大体500円で、音声がタレントを使い、専用のデカいハードを貸し出します。どうせならアプリにして、別にタレントなど使わなくいいですし、その分の浮いた予算で全作品への解説をつけて欲しい。料金は倍の千円でもOK。オプションなんですからユニバーサルに提供する必要はありません。もっと高くても良いとい人達のために付加価値を上げて欲しいです。外国なんてそもそも美術館の入場料金からして3千円とかが普通です。デービット・アトキンソン氏もそう言ってました。全国の美術館の皆様、是非お仕事として御相談下さい(ガチです)。館内企画も含めたSNS活用も含めてご提案させて頂きます。

 

2 伊藤若冲がいた
全く宣伝には使われていませんでしたが、若冲が53歳の時の版画「玄圃瑤華(げんぼようか)」が二面(4図)出展していました。これはラッキーでした。
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「玄圃瑤華(げんぼようか)」は全部で四八枚あるのですが、その全部を東京国立博物館が持ってるんでしょうかね?ということで、 ColBase(国立博物館所蔵品統合検索システム)で検索したのですが、よくわかりませんでした。

 

3 狩野永徳・狩野常信の唐獅子図屏風に度肝を抜いた。
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正直なところ、狩野派は現代風に言うとかなり保守本流王道な感じで、私はあまり好きな方ではありません。それよりは伊藤若冲とか鈴木其一とか「アウトサイダー」「唯我独尊」「我流」の方に魅力を感じます(もっとも最近はそちらの方がメインストリームみたいな感じになってきていますが・・・)。

ということで、まあ良くある江戸近辺の豪華図屏風だよね、と思っていたら「デカっ!!!」というくらいバカでかい図屏風じゃありませんか!!。圧倒的な迫力と美しさ。これは生で見なければ絶対にわかりません。いやー、もうけた(どういう事)。こりゃ大当たりです。やっぱメインストリームすげえ(さっきと話が違うぞ)。すいません、こんな名品にバカとか使って。反省しました。ちなみに宮内庁三の丸尚蔵館の収蔵品です。

 

4 雪舟 秋冬山水図がクール。
実は今回の往訪はこれ目当てでした。当然国宝。英語で書くとNational Treasures。かっこいいね。雪舟は人気ゆえ、ニセモノが山のように出回っています。このへんとかね。ホンモノを見るのは目の保養と審美眼の鍛錬にもってこいですね。鍛えて何のために使うんだ、という話はありますが、まあそれは横に置いておきましょう。真ん中の崖のような縦線がイカしてます。手前の山は太い線で、奥に行くほど補足ぼんやり。Z的に構成をつくり、奥行き感を出しています。最高にクールです。

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画像引用:東京都国立博物館

 

5 納涼図屏風があった
実は私はこの作品は珍しく学校(恐らく高校の歴史の副読本?)か何かで見た記憶があり、なんとなく印象に残っていたのですが、その程度の所見しかなく、誰かいつ書いたかも全く知りませんでした。これは思わぬ大きなおまけで、いや、やっぱ生はすごいわ。サイコーですよ。これも国宝、National Treasuresです。作者は江戸中期頃活躍した久隅守景でいつ生まれていつ死んだのかもよくわかっていません。

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画像引用:東京国立博物館

うっすらと満月が出ている夜に、家族3人で涼んでいる、というなにげない日常の風景が描写されています。いいですね。地味に味わい深いです。この絵を見ていてふと「何でもないような事が、幸せだったと思う」と高橋ジョージもロードで歌っていました。すいません、なんかこんな事書いて久隅守景に謝りたくなりました。

この本を読んでから展示会に行くと、より味わい深いですよ。

 

ということで、まあさらっと触れるつもりがどうも厚くなってしまいました。残りのGW、しっかり仕事もしたいと思います。

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