振らずに済む特製ドレッシングに見るサイゼリアの執念

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外食産業はこの不景気の中、あまり元気がありませんが、その中でもサイゼリアは営業利益率等、業界内でも抜群の業績を誇っています。

それは例えば店舗内での調理オペレーションを局限まで省力化する事によって実現しています。

調理をセントラルキッチン方式(肉やサラダを予め工場でカットして店舗に送付する事によって、店舗での調理の手間を省く方法)にするというのは、どこのレストランチェーン店でもやっている事です。ですが、サイゼリアの場合は、例えばランチのサラダ用ドレッシングは振らずに済む特製品を開発し、それを使うなど、要は「徹底」の度合いが全く異なるわけです。

これを知って驚いたと同時に、実はこれがユニクロと全く同じだという事に気付きました。ユニクロでは例えばパンツの裾上げには5分、とか標準作業時間というのが設定してあり、店舗内オペレーションではそれを徹底する事が要求されます。

ユニクロの柳井CEOはよく「奇策はなく、要は大事だと思ったことを、どこまでも「徹底的にやっているか」が勝敗を分ける」と言っています。

超優良企業であるユニクロとサイゼリア、その二社には「当たり前の事を徹底的に追求する」という共通項があるように思います。

と、思ったら、あれ?・・・これだから経営は分からないものですね。本業が良くても副業が会社をすっ飛ばしかねない事は良くあります。ヤクルト事件を思い出してしまいました。

  • サイゼリヤ:デリバティブ損失は153億円 役員報酬減額
    ファミリーレストラン大手のサイゼリヤは10日、巨額の評価損を出した為替デリバティブ(金融派生商品)について、BNPパリバ証券との契約を解約
    し、153億円の損失が確定したと発表した。問題が発覚した11月下旬には約140億円の評価損を見込んでいたが、その後も円高が進んだことなどから損失
    額が膨らんだ。
    損失発生の責任を取り、正垣泰彦社長の報酬を12カ月間70%減額するほか、その他の役員12人の報酬も3カ月間10~50%減らす。【小倉祥徳】

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