資生堂の、いや日本の企業の役員報酬が安すぎる

スポンサーリンク
ビジネス雑感

今年から上場企業を対象に、1億円以上の報酬をもらった役員の名前とその報酬額を、有価証券報告書で個別開示する制度が始まりました。今まではどんぶりで、役員全員でウン億円もらっています、で済んでいたのですが、今度からは役員個々人の明細を出さないといけなくなった訳です。

元々欧米各国ではかなり導入が進んでおり、国内でも導入は時間の問題と言われていました。国内ではプライバシーの侵害に当たるなど財界の反発がかなり強かったのですが、時代の流れでしょうか、いよいよそのときが来た、という事だと思います。

で、資生堂は今回、株主総会が来る前に、自ら役員報酬の明細を開示しました。それがこれです。

第110回定時株主総会のご案内 (事業報告pdfより)

Shiseido

連結決算で年商6,000億円以上もある大企業の社長の年収がたったの1億2千万円・・・・。人によって受け止め方はいろいろあると思うのですが、私は正直ずいぶん安い・・・と思ってしまいました。小さい頃から一生懸命受験戦争を勝ち上がり、就職戦線も勝ち抜いて資生堂に入社し、優秀な人材がごろごろ居る中で修羅場をくぐりぬけ、仕事で結果を出し、同期でただ一人、その頂きにたどり着いた、その報酬がこれです。これだと正直そこそこうまくやってる田舎の中小企業の社長の方がよっぽど沢山もらっている気がします。

たぶんに個人的感覚に過ぎませんが、欧米並みにCEOが100億だ200億だもらうのは常軌を逸していると思いますが、5億10億もらっても不思議ではありませんし、もらってほしいと私は思います。じゃないとあまりに夢がなさすぎますし、責任にはそれにふさわしい報酬があるはずです。そして信賞必罰、結果がでないなら退任(要はクビ)、というのがシンプルでわかりやすい形だと思います。おそら今くこれに一番近い国内企業はカルロス・ゴーン率いる日産でしょう。

ちょうど6月8日の日経新聞、に日産の役員報酬の総額が記事に出ていました。それによると日産の役員報酬の平均は1億6900万円。これでも業界最高水準との事で、なんとトヨタに至っては平均役員報酬は3752万円しかありません・・・トヨタマジか・・・。絶対田舎の中小企業の方がもらってます。。日産の場合は、カルロス・ゴーンの役員報酬が突出している、という事もあるかもしれませんが(「ガイジン」だと高くても許されるのでしょうか?)安い役員報酬はある種の「責任回避」でないかと思います。日本の大企業経営陣は、もっともらってもおかしくない、と私は思います。

(うちは結果が出てないので、低いままですが、ま、それは自業自得って事で・・・涙)。

コメント

タイトルとURLをコピーしました