Webディレクターの権限と責任とは-愛しあってるかい?

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先日とあるクライアントのWebサイトについて、社内でどういう改善策を実施すべきか、という議論があったのですが、そこでWebディレクターの権限と責任について、改めていろいろと考える機会がありました。

※実は弊社ではWebディレクターの事を「アカウント」と呼んでいて、今求人している「Web企画・制作」とはこのアカウントの事を指しています。やや開発マネジメントよりです。ちなみに「Web企画営業」はややコンサルティング営業的なポジションになります。

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Webディレクションにおいては、ディレクターがそのサイトの「結果」に対して責任があります。だからこそ何を選ぶか、何を選ばないのか、という裁量・権限を持っています。という事を本人が理解し、かつ周りもそれを踏まえた上で意見を言うことが大事です。

ただ、これが意外と難しい。

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ディレクターに意見をするのに、最初から「決めるのは貴方だけど、私はこう思います」というのだと、どうもやはり意見に迫力がありません。なんとなく「あんたはあんた、私は私」的な「便利な個人主義」の香りがします。これだとディレクターの意見や根拠が薄弱であったり、間違っている時に、なかなか修正する事が出来ません。また逆に簡単にほいほ修正してしまうようだと「そもそも自分のポリシーないの?」とつっこまれてしまう可能性もあるでしょう。

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他方「これは絶対に正しいから、こうした方がいいと思う!」という意見も、ともするとゴリ押し的な薄弱な意見になりがちですし、ヘタをすると「俺は社内で誰よりも顧客のことはわかっている。顧客のやっているビジネスの事もロクに知らないくせに、自分がやりたいアイデア押しつけてくんじゃねえよ」と反発を受けるかも知れません。そして知りすぎているが故の弊害というのも当然ままある訳です。

結局のところ、どの立場であっても、自分の意見が正しいと思うのなら、根拠と理由をきちんと示し、かつ、周りを納得させないとなりません。根拠が薄弱だと、顧客に同じことを聞かれた時に説明が出来ない、という事になってしまいます。だから社内でこういう議論をする事は、顧客に対しての説明責任への予行演習、という大事な意味を持っています。

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最終的にはどこまでその仕事に真剣に、誇りを持って取り組んでいるのか、ポリシー持ってやっているのか、という事が大事になってきます。それは「気迫」となり、「必ず」相手に伝わります。その時、言う側も受け止める側にも愛が必要です(どうしてもウマが合わない場合もままあるでしょうけど、ま、それはそれでがんばって)

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ただ、サイトに対しての意見、企画、アイデア、改善案というのが、絶対値として正しいか正しくないか、という事を判断するのは、しばしば非常に難しい事があり、その人の立ち位置や解釈によって変わる場合が少なくありません。

本当に正しいかなんてことは、実は誰にもわかりませんし、そんなものはそもそも無いのです(わかってる人の事をインチキ占い師と言います)。

選択するしないの決定権はディレクターが持っています。そしてその選択が正しかったかどうかは、内容ではなく、「結果」で判断されます。有料会員が何人増えました、PVがこれくらい増えました、資料請求件数が何件増えました・・・。結果が全てです。

そして上に立つ立場の者ほど「無条件かつ自動的に強い立場」であるが故に、ディスカッションの際にいろいろな配慮を怠ってはならない、という事だと思います。

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と、先週の社内のディスカッションをしていて改めて感じました。


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