大きな企業になるほど改革は後ろからタマを撃ってくる輩がいる件

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Web屋の経営

アップルジャパン、日本マクドナルドと外資系企業を渡り歩いてきた、経営のプロともいうべき原田氏が、ベネッセHDの会長兼社長に移ってからいきなり超弩級の事件に直面しています。

 

その個人情報うんぬんの事件の詳細はここでは割愛しますが、古巣のマックもカサノバCEOが中国産チキンの問題や、ワールドカップキャンペーンの大コケでいろいろと受難に直面しており、なかなかマックコンビも大変な状況です。

 

しかし、原田CEOの場合は、むしろこれは良いチャンスなのかも知れません。

 

外資系はともかく、ばりばりの日本企業の場合は系列でもない限り、落下傘社長として降りたときの苦労、求心力の創造というのは、一筋縄ではいきません。

 

大体の場合はオーナー、もしくは創業者の後ろ盾を得ての落下傘ではありますが、プロパーの社員もそう簡単にははいはい言いませんし、まずはお手並み拝見、というのが初期の良くあるパターンです。

 

しかし、今回の0歳から20歳までのほぼ全ての日本人の個人情報を流出してしまったという未曾有の事件によって-そしてそれが逆にベネッセがいかに巨大な資産を持っているか、その強さがあぶり出されたわけですが-原田CEOはむしろやりやすくなった面もあると思います。

 

担当役員二人の更迭を行い、人事権を掌握するとともに、危機管理で求心力を一気に高めることが出来たはずです。

 

大きな企業になればなるほど、企業を変えようとすると後ろからタマを撃ってくる輩がいます。落下傘の社長は前にも後ろにも気を配らなければなりません

 

経営コンサルタントとして、また東証一部ミスミの社長としても結果を出してきた三枝さんのあの名著「V字回復の経営」にも、

 

一人一人は話をしてみると、現状に対する問題意識があり、人柄も良く、酒席でもとても好感の持てる人物だ。しかしそんな人でも、いざ改革を起こそうとすると、変化を嫌い、消極的な妨害をするというのは良くある事で、実はこのような普通の社員の「政治性」こそが、改革を進める上で一番の障害になり得る。

 

というような事が書かれています。



まあ、しかし、経営や企業改革というのは、得てしてそういうものですよね。大体すんなりとは行かないものですし、それが経営というものなのだと思います。


経営者は、何とかするしかありません。

原田CEOの今後の手綱さばきに注目ですね。

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